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『風俗嬢』として生きることの苦しみ

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『風俗嬢』として生きることの苦しみ
執筆者30代後半の女性

 私の身分は『風俗嬢』

 この業界で働くのはもう慣れた。

 この世界へ身を投じた自分は、『もう地獄行きだ』と思っている。
 今後どんな出会いがあっても、結婚までは出来ないだろう。
 年齢もそうだし、抱える問題があまりにも多すぎる。

 女の私が、身を削ってまで守りたいものがある。県外で暮らす兄弟にはほとんど頼れない。兄弟も各々に苦労しているから。
 将来、兄弟達が定年して帰って来れる家を、私が守らなくてはいけない。
 家も、両親も、家業も、全て私にかかっている。

あなたは「性病検査パック」だから



 ある婦人科にて。
「親切な女医さんがいる」という評判を聞いて、性病検査に行った時のこと。
 診察室に通され、女医さんと顔を合わせる。とても美人ではあるけれど、どこか冷たい表情だった。

女医「どうしたの?何をして検査に来たの?」

 冷ややかな言い方に、一瞬戸惑った。

私「実は…風俗で働いています。なので、何か感染した可能性があるかもしれないと思って、検査に来ました」

 その瞬間、女医はキッと睨みながら

「あなた達みたいな人に、保険適用しての検査とかしたくないのよね!なーんで、あなたみたいな汚れた女の検査を保険でしなきゃならないの!?私はあなたみたいな人が来たら、全員『性病検査パック』っていうのをさせてるのよ。あなたもソレやんなさい。保険は使わない!実費で12,000円だからね!」

 そこまで言われるなんて、思ってもみなかった。
 女性同士だからこそ、こういう相談も話せると思って来た病院だった。

 でも現実は違った。
「風俗で働く女は、人間の敵だ!!汚物だ!!」と言わんばかり。

私「わかりました…そのパックの検査をお願いします…」

 女医の態度がショックだったのと、今更ながら『風俗嬢』という存在が、周りの迷惑であり、最も汚いのだ…と思い知らされ、悲しくなってきた。

 親切にしてくれるのは、普通の、ごく普通の女の人に対してだけなのだ。

 そこでは様々な検査をしたが、『もう二度とこの婦人科には来ない』と思い、検査結果も聞きに行くことは無かった。

 私は地元の婦人科に通うようになった。
 最初の頃の対応は普通だった。でも、私が頻繁に通うためバレてしまった。
 急に冷たくなる医師、無駄とも思われる検査を何通りもするようになった。毎回6,000円くらいの負担額だ。

 もう、ここの婦人科もダメだ。

 そして隣町の婦人科へ変えた。もう絶対に身分を明かして辛い思いをしたくない。
 身分を明かさず、2年くらい通うことが出来た。

 でも交通の便の悪さと、妊婦さん優先のため、3時間ほど待たされることがしばしばあり、疲れたので他の病院を探した。

 今の婦人科は、元々「風俗の女の子がよく行っている」と聞いたことがあったので、偏見はそれほど無いだろうと信じて行った。
 診察室に入ると、医者は笑顔で出迎え、問診票の住所を見ながら「あー。この住所だったら、○○というパスタ屋さんあるでしょう??あそこのパスタは美味しいよね♪」と緊張をほぐしてくれた。

『この先生なら大丈夫かも』と、私は身分を打ち明けた。
 そして、今までの苦しかった胸の内も聞いてくれた。

「必要な検査だけしましょうね♪」

 そう笑顔で話してくれた時は、嬉しくて涙が溢れそうになった。

 どこの病院でも、どんな科でも、医師との相性はある。
 だが、デリケートな部位だけに、医師との信頼関係はとても大切だと思っている。

生きるために仕方なく、それが理由



 この仕事をしていると、

「エッチなことが好きだからやってんだろー??気持ち良いこと好きなんだもんなぁー!?えー!?」

と言う客もいる。

「エッチが好きだから風俗やってるの♪」なんて言う女の子はいないと思う。

 生きるために仕方なく、それが理由だからだ。

 その時は「好きですよ♪うふふ♪」と話を合わせているが、内心ではハラワタが煮えくり返っている。

「ちゃんと真っ当な仕事すれば??」とも思われる人もいるだろう。
 でも、出来ない理由がそれぞれあるのだ。

 風俗嬢は公に胸を張って言えない仕事。
 しかし、お金を頂く以上、プライドを持って仕事をしている。お客様1人1人に満足してもらえるように頑張っている。

 残念ながら、理解されない人も多いと思う。
「人間のクズ!底辺だ!」と蔑み、憎まれる人もいるかもしれない。

 それは、仕方がないことだ。
 旦那さんや恋人が風俗に通っていることで、苦しい思いをしている人もいるだろう。
 それが元で家庭不和に陥ってしまうことさえある。

 私には「ごめんなさい」としか言えない。

 しかし、私達も苦しいのだ。

拝啓 風俗店・ライト風俗店経営者様へ

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