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【出会い系サイト】二重人格の元風俗嬢

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【出会い系サイト】二重人格の元風俗嬢

読者投稿30代後半の男性

 ちょっと思い出した出会い系サイトで会った女の子のお話。

 もう2年前になるだろうか。
 彼女は車で20分くらいの所に住んでいて、たまに割り切りの募集をしていた。
 サイトの自己紹介には『元風俗嬢』と書かれており、彼氏についての日記やつぶやきが時々アップされていた。
 それは何だか心配してしまうような書き込みで、何度かコメントを残しておいた。

彼女の部屋にあるのは冷蔵庫と掃除機だけ


 数ヶ月後、やり取りをしているうちに会うことになり、彼女の仕事帰りを車で迎えに行った。

 小さい身長に重い荷物を肩から提げていて、良い意味でコケシみたいで大人しそうな可愛い子だった。
 荷物の中は本でギッシリ。
 保育系の仕事をしていた彼女は、子供の栄養学や保育学、ピアノの楽譜、読み聞かせ用の絵本を山のように持ち歩いていた。

 とにかく真面目な子で、家に入れてもらっても本棚には保育関係の本がビッシリ。
 資格は取ったが、その後も勉強を続けているとのこと。

 だけど、彼女の部屋には仕事以外の物が何もない。そのことが妙に気になった。

 あるのは冷蔵庫と掃除機だけ。
 それと白い壁、布団。
 病室を思い浮かべて欲しい。
 趣味的な物、その子の人格を形成する物がほとんど見当たらないのだ。

 やがて色々な話をするようになる。

 東北にある実家が貧乏なこと。
 年の離れた弟が3人もいること。
 親からは早く生活費を稼ぐよう言われて大学に行かせてもらえず、短大で保育関係の資格を取り、ずっと働き詰めで今日に至ること。

 子供の頃から欲しい物はねだれず、全ての家事をさせられていたから友達と遊ぶ時間もなく、恋愛なんてしたことがない。
 親に甘えたこともない。

 初体験が援助交際。
 友達が連れてきたオジサンとホテルへ行った。
 そのお金は「紹介料だ」と半分友達に取られた。

「そんなの、友達の皮を被ったただのクズだ!」

 私は怒ったが、「友達、少ないから」と彼女は寂しそうに笑った。

 高校を卒業して短大に通い始めた彼女は、親の束縛から離れ、初めて自由を手にした。

 が、

『自由 = セックス』

を履き違えて、彼女はセックスしまくった。

 実家に送金して、学費も稼がなければならない。ソープ、デリヘル、ピンサロ、あらゆる風俗で働いた。
 淋病を3度もらった。
 それでも国家試験に合格し、東京に出てきた時、ついに二重人格が発症する。

ひどい目に遭っている自分は、自分じゃない


 上京して私立の保育園に勤めた彼女に、職場での猛烈なイジメが襲ってくる。
 イジメを受け続けている中、高校時代のトラウマが拍車をかけた。

 高校時代、孤立していた彼女にも友達がいた。
 同じ部活の数少ない友達。
 友達もまた援助交際をしていた。
 だが、友達は援交で男の子を身籠る。

 親に言うこともできず、学校の先生だけにその秘密を打ち明けた。
 ところが、噂はあっという間に広まり、友達は援交で子供を身籠ったとして、周囲から「汚い物」として扱われ、無視され続けた。結果、おなかの赤ちゃんと共に電車に飛び込んで亡くなった。

 友達がイジメを受けていたのに、見て見ぬふりしかできなかった自分を彼女はずっと責め続けた。

 真面目を演じなければいけない自分。
 友達を助けられなかった自分。
 そして今目の前にある自分へのイジメ。

 ついに彼女の自我は崩壊する。
 もう1つの人格を持つ形で。

(ひどい目に遭っている自分は、自分じゃない。それはもう1人の私)

 彼女と初めて会った私は、恋愛話の時に違和感を感じた。

「愛なんて信じない。弱者の馴れ合いだ」

 睨みつけるようにそう言った5分後に、最近の好きな人の話を延々とするのだ。
 それも本当に幸せそうに。

 目付きが違う。
 まるで別人。
 感性も倫理観も、全く異なる彼女が1つの体に同居している。
 他人を傷つけることはないので、おそらく普通に接していれば分からないだろう。

 彼女は医者からこう言われた。

「解離性人格障害です」

 つまり二重人格である。

 苦しんだ彼女は職場に異動願いを出し、それが認められて新しい職場に赴任した。
 そのうちどんどん事態は好転し、あの人格はすっかり息を潜め、薬の量も減っていった。

 しかし、異性交遊が止む気配は全くなく、サイトで出会いまくって簡単に股を開く。
 サイトの出会いは危険だと、私がハプバーなんぞに連れて行ったのも悪かった。
 今度は狩り場をそこに変えた。

 体の発育は十分、セックスはできる。
 だが、心の成長が明らかに追い付いていないから失敗を繰り返し、結局やり捨てされ続ける。
 私が口をすっぱくして怒るから、彼女も私を疎ましく思うふしが出てきた。

 去年ハプバーに連れて行ったのを最後に、私は連絡を取ることを止めた。
 彼女からの連絡も途絶えた。
 サイトも退会していた。

「友達のお墓参り、必ず行くんだぞ。それが結局、自分の卒業だ」

 私の言葉に、彼女は泣きながら頷いていた。

 お墓参り、行ったかな?
 いい男、捕まえたかな?
 保育園、まだ続けてるかな?

 未だに少し気になる。

 子供であることが許されなかった子供。
 いい子を演じ続けなければいけない子供。
 それは大人が作った環境だ。
 そんな環境で育った子供は、やがて深い影を落とす。

 彼女のことを思い出した夏の日でした。

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