シリーズ物【デリヘル経営者が参る！】

読者投稿50代前半の男性

　皆さん初めまして。
　デリヘルの「番頭」こと電話番です。

　社長が長期休暇を勝手に取っているようなので、ここは私が社長に成り代わって近況などを報告させて頂きます。

　まずは「デリヘル経営者の平均的な１日」です。

　社長は朝９時前には必ず出勤して、真っ先に窓という窓を全て開け、空気の入れ替えをします。
　昨日の淀んだ空気は縁起が悪いからイヤなんだそうです。

「縁起担ぐんですね」って言ったら、「バカ！客が来なかったら嬢が困るだろ！」って怒られちゃいました。

　それが終わると窓を開けたまま、事務所中を掃除します。夏は暑いし、冬は寒いのにこのやり方を変えません。

　前に「閉めた方が良くないですか？」って聞いたら、「掃除機の埃が部屋に残るのがイヤだ！」と言ってました。

　このことからもお分かりだと思いますが、社長は神経質なので、掃除する部屋の中の物は全て外に移動して、徹底的に掃除機を掛けます。

　それはもう、掃除機をフローリングの線に沿ってピタ～ッと掛け、吸い込み口の横幅の半分をズラしてまたピタ～っと掛けます。

　なんでそんな掛け方をするのか聞いたら、「こうすれば２度掛けで綺麗になるだろ」って言ってました。

　掃除が終わると窓を閉め、エアコンを入れます。

「部屋には誰もいないのに、もったいなくないですか？」と言ったら、「暑い中出勤して来るんだから、涼しく迎えてやりたいだろ？」って言ってました。

　そう言えば、自分が出勤してきた時も涼しくて嬉しかったです。社長、案外いい人なんですよね。

　それでは、近いうちにまた続きを書きますね。

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