
読者投稿20代後半の男性
それはどうしてもムラムラして仕方がなかった、ある梅雨の日の事―――。
仕事が終わった俺は、京浜東北線の新杉田から横浜に向かっていた。
昼頃からムラムラが止まらず、帰り際、俺は風俗という道を選んだ。
1時間前の俺を殴り倒して電車に詰め込んでやりたい
そうと決めたら業種選び。
横浜と言えばヘルスが主である。
しかし、ヘルスはピンサロに素股が付いた程度のサービスで、かつソープ並みの金額を取るからあまり好きではない。
とは言え、ソープも高い。
何かいい手はないだろうかと考え、スマホで検索する。電車の雑音も耳に入らないほど没頭しながら。こういう時の執着心には我ながら呆れてしまう。
しばらく弄っていると、一見良さそうな所を見つけた。
その名も『横浜サンキュー』。
ヘルスだが、嬢によってはアナルファックと前立腺マッサージができるという店だった。
しかも30分3,900円。もっともらしい低料金の理由を謳っており、写真を見てもパネマジ感はない。
(これは…穴場か!?)
関内で下車して、すぐさま予約の電話を入れた。
俺が狙ったのは、アナルファックも前立腺マッサージも可能なフルオプション嬢。
ボーイ「あ~、○○ちゃんは今入っちゃってましてぇ~。今からだと45分ほどお待ち頂きますけどいいですか?」
対応はなかなかいい。
他の嬢は普通のヘルスサービスだけのようだし、時間にも余裕があったから、俺は待つ旨を伝えた。
それからしばらくは曙町をウロついていた。イヤラシイ街だが嫌いではない。
獲物を狙う客引きの、ギラギラした視線と言葉を背に歩き去る俺。
悪くない。
そうこうしている内に時間が来たので、指示通りもう一度店に電話をかけた。
ボーイ「あ~斎藤(偽名)様!お待たせしました!ではレンタルルームにてお待ちください!」
指定されたレンタルルームに入り、嬢の到着を待った。
狭い部屋だ。
この嬢を待つ時間が何とも言えない。そりゃそうだ、12,000円の投資なんだから。事業が成功するか否か、ここまで来たら、全ては運にかかっている。
写真を信じるなら、フクヨカではないことは確かだ。
平然を装いつつ、ドキドキしながら待っていると、ノックの音が部屋に響いた。
「はーい」
『ガチャ』
「ちわー」
刹那、全力で閉めようかと思った。
籠城作戦を選ぼうか本気で悩んだが、挨拶を知らないその嬢…もといブタは慣れた様子で押し退けるように入ってきた。
否、ブタの方がまだ可愛いかもしれない。風俗体験史上最恐レベルが来てしまった。もし過去に戻れるなら、1時間前の俺を殴り倒して電車に詰め込んでやりたい。そう思った。
もはやプレイどころではないのだが、既に地獄の扉は開かれたのだ。
俺は金を払って、ブタを腕の上で寝かせているのだ
畜生は鬼の戯れに弄ばれる他ない。放心する俺にブタが吠える。
「先にお金いい?」
「あ、ああ…うん」
お金を渡すと、手際良く服を脱ぎ始めた。
こんなにも女性に服を脱がないでほしいと思った瞬間はなかった。ブタがその正体ならぬ醜態を露わにした。
どうしたらこうなる…どうしたらこうなるのだ。俺の目は動物園の動物を見るそれとなっていたに違いない。本当に筆舌に尽くし難い惨状がそこにあったのだ。
「じゃあシャワー浴びといてぇ」
シャワー室に無言で入る俺。
人1人入れる程度の狭いシャワー室。
先程のムラムラはどこへ行ったのか、この後の事を思い、息子は怯え縮こまっていた。
シャワー室を出ると、ほぼ無言でタオルを渡された。
さぁ、処刑の始まりだ。
ベッドに横たわる俺。
「責められるのが好きなの?(気だるそう)」
責められるのが好きなのではない。もはや、やる気などゼロに等しいからである。
徐々に息子を触ってくるブタ。
このタッチもかなり雑。てか痛い。初心者と思えるほど痛い。
このままじゃ勃ちゃしない。
それをブタも感じたのか、今度は腕枕の体勢に移り、乳首を舐めてきた。いつもなら感じているところだが、息子は一向に部屋から出てこない。
そして5分ほど経った頃だろうか。
息子を触る手の速度が落ちてきて、乳首も何も感じなくなった。
次の瞬間、イビキが部屋中に響いた。
衝撃的光景である。
俺は金を払って、ブタを腕の上で寝かせているのだ。シュールにも程がある。
「疲れてるの?(笑)」
「あぁ…うん」
「うんじゃねぇよコラ!!プロだろお前!!?少なくとも金貰っといてその根性はなんだ!?仕事なめんなよブタが!!」
という言葉を必死で飲み込んだ。
もう少しで男の道を外れるところだった。
しばらくの間、単調かつ痛いサービスが続き、息子はピクリともしなかった。
いや、これはローションの色だよ
あれからどれほど経ったのだろう。
ブタに弄ばれてから20分は経過しただろうか。
半ば放心していた俺は、されるがままを貫いていた。
こういう時、よく用いる手は「想像力で乗り切る」というものだ。
もちろんそれもやってみた。
(これは石原さとみだ。石原さとみなんだぁーーーー!!)
そんな脆い妄想は、肩にのしかかる重みに跡形もなく潰されてしまった。ふと見下げれば、そこにはブタが乗っている。
相変わらず、寝ては起きてを半自動的に繰り返している。そんな光景を約20分ほど俯瞰的に眺めていた。
もはや勃たないのは分かっていたが、やはり投資金が勿体無い。そう思った俺は、苦し紛れに提案をしてみた。
「舐めてよ」
いくらなんでも、口なら息子も元気になろう…。
(勃たせられたらこっちのもんだ!鬼でもブタでもかかってこい!ぐははっ!)
そう思った矢先、ブタが無言でドングリを頬張った。
視覚的にも頬張ったのを確認した。
しかし、息子からの返事がない。脳に送られてくるはずの快感シグナルのインジケーターはゼロを指していた。
(な…なんだと…!?!?)
(何も感じないフェラがこの世にあるのか!?あっていいのか!?神よ!!)
俺は嘆いた。最後の砦が墜ちた。そんな気分に苛まれ、息子共々、驚嘆にも似た哀しみに打ちひしがれていたのだった。
もうこうなったら仕方がない。
ブタに初めてを捧げるのは癪だが、兼ねてから体験してみたかった前立腺とやらをお願いしようじゃないか!
「前立腺、いい…?」
反応のない息子に苛立ちを持ち始めたのか、ブタの機嫌が増して悪くなっていた。無愛想に拍車のかかったブタは、「脚開いて」と要求してきた。
相手が可愛い子なら興奮を覚えるのだが、一切の興奮はなく、ただただ自分の情けなさに泣きそうになるだけだった。
そんな辱めを受けている最中、徐々に指が入ってきた。
何やら不思議な感覚…。
(あっ…悪くないかも!?)
急に指の速度がトップギアに。
フェラーリ並みの高回転、高出力。
教習車がフェラーリという驚愕の展開。
耐えられない俺のケツは一気に悲鳴を上げていた。
しかし何故か根性が働き、弱音は吐けなかった。
そう、これが男の道だ。
必死に耐えた。犯される女の子の気持ちを考えながら。性犯罪とは何かを冷や汗をかきながら問いていた。
しばらくして、どうにも埒が明かないと思った俺は、最後にアナルファックをお願いすることに。こちらも初めてなので興味があったし、「入れる」となればさすがに勃つかもしれない。一片の望みに全てをかけて、お願いをしてみた。
「ビンビンに勃たないと入らないからできないよ」
【悲報】俺、終了のお知らせ。
こうして散々アナルを蹄で犯された挙句、地獄の鐘が鳴り響いて終了となった。
命からがら立ち上がると、ケツに何やら違和感を覚えた。地味に痛い。
まさかと思いベッドに目をやると、ケツのあった位置に血が…。
「血ぃ出てた…?」
こう問いかける俺に、ブタは答えた。
「いや、これはローションの色だよ」
「あー…」と視線をローションに移すと、そこには恐るべき事実があった。
ローションは無色透明だったのである。
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