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家出女との同棲体験談

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家出女との同棲体験談
読者投稿40代の男性

 これは15年前のお話。

 私が独身一人暮らしをしていて、携帯サイトがまだ普及してなかった時代。

 伝言ダイヤルで「今夜泊めて下さい」というメッセージがあったので、半信半疑で「いいよ」と答えると「●●●まで迎えに来て」との返信があった。

 指定された場所に迎えに行くと、小太りの20代前半の女が待っていた。

 彼女を拾い、一緒に外食して自宅アパートに戻る。

 彼女の話によると、「母親が再婚して自分の居場所がなくなったので、よく家出している」とのこと。

 泊まれるなら、しばらく私の家に泊めて欲しいというような内容だった。

 お世辞にも美人とは言えない、どちらかと言うとブスに近いほうかもしれないが、当時は20代半ばのヤリたい年頃。

 私は、「OK」と快く回答した。

 その夜は、彼女と2回戦エッチした。

 私が出勤中のときは、彼女に留守番を頼んでいた。

 自宅には高価なものはなかったので、大丈夫だろうと彼女に合い鍵を渡した。

 休日は、彼女を遊園地に連れて行ったりして一緒に遊んだりもしていた。

 そうこうしているうちに、同棲生活は1ヶ月間続いた。

 実家から追加で持ってきた彼女の服がだんだん増えていき、私の六畳一間の部屋の1/3を占領するようになってきた。

 私は「このままずっと居座られるのではないか…」と少しずつ恐怖をおぼえてきた。

 しかし、遊びたいざかりの20代。

 まだまだ結婚はする気もない。

 彼女の手首には、リストカットの跡が何本も刻まれていた。

「カッターでよく切るの」

 私はさらに恐怖を覚えた。

 彼女の私物占領とリストカット常習者の問題を抱え、早めに何とか手をうつべきだと考え始めた。

 私は頃合を見計らって、彼女に優しく本心を伝えた。

「俺は、これからもずっと一緒に住むつもりはない。
 でも、すぐに出て行く必要はないから」

(本当は、今すぐにでも出て行ってもらいたいんだけどね…)

 元来から穏やかで優しい性格の私には、そうした内容の話をするのは嫌だった。

 しかし、いずれは言わなければいけないし、後にまわすほど言いにくくなるのも事実。

 こんなことになるのなら、気軽にOKするんじゃなかったと後悔した。

 それからは、彼女とのエッチは自粛し、ヤリたい欲求を必死に抑えた。

 とは言え、家に彼女がいるからオナニーもできない。

 そうしていくうちに、彼女の荷物は少しずつ減っていき、最終的には1ヵ月後に彼女も去っていった。

 遊園地に一緒に遊びに行ったりして、夢を見させてしまったのだろうか?

 彼女には、申し訳ない気持ちで一杯だった。

 男と女は、付き合うよりも別れるほうが難しいと実感した体験だった。



 彼女との同棲だったらまだいいけどさ、一緒に住む人を決めるときにはよく考えたいね!
3.0 rating

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