遊び
この話は、かなり昔で20年近く前の話です。
実家に帰省したときに、友人と遊ぶ約束をしたので友人宅へ行きました。
友人「こんなの見つけたよ」
「ん?何それ?」
友人「ツーショットダイヤルだよ」
「Q2みたいなやつ?」▼
友人「そうそう!無料で15分話せるカードたくさん拾った」
「暇かお前(笑)」
友人「遊んでみよう!もしかしたら女の子引っ掛かるかもしれないし」
「面白そうだからやってみるか」
そんな感じで、ツーショットダイヤルで遊んでみました。
最初は繋がってもすぐ切られたり、10分くらい話をして具体的な待ち合わせの話をすると切られたり、全然上手くいきませんでした。
結構あったカードもどんどん減っていきます…。
待ち合わせしても来ないことも2度3度続き、
「全然ダメだな」
友人「ほんとにでも、○○さん(私です)が話してる時のほうが長く話してるよね。残り全部○○さんに任せるよ!」
「わかった!」
そんな遊びを初めて2時間弱が過ぎたころ、とある女の子と会話しました。
「恵美」との出会い
「すごい暇してる」
「こっち男2人だけどいい?」
「全然いいよ」
「ちなみに何歳?」
「えーっと18だよ」
「お~いいねぇ、今どこに居るの?」
「○○駅にいるよ。制服だからすぐわかると思う」
「わかった!15分くらいで行くから待ってて」
「はーい」
そんなやり取りをして、車で速攻向かいました。
駅に着くと、制服姿で茶髪の女の子が立っていました。
か…か…かわいい!!
しかも、なんか大人っぽい!
「あの娘っぽいな」
友人「うんうん、かわいいな」
「18って言ってたけど、ダブってて実は20歳とかじゃない?かなり大人っぽいよな」
友人「確かに!」
そんな会話をしつつ、彼女の前で車を止めて、
「恵美ちゃん?(仮名)」
「あっ、ほんとに来てくれた~」
「えっ?」
「何人か約束したのに、全然来てくれないんだもん」
「そりゃもったいない(笑)」
友人「俺らラッキーだな(笑)」
こんな感じで彼女を助手席に乗せ、話しかけました。
真実
「18ってサバ読んでるでしょ~?」
「やっぱりばれちゃうよね」
「マジか、いくつなん?」
「実は…16」
私と友人「え~っ!?じゅ…じゅ、じゅうろく!?」
「うん」
「マジで?逆かよ」
「逆?」
「いや…大人っぽいから、18より上じゃないかって話してたんだよ」
「えー、制服着てんじゃん」
「いや、だから…留年したとか…」
「そんなにバカじゃないし」
「ごめんごめん」
まさかの16歳、しかも可愛いんですよ。
細身で158センチくらいで、ちょっとヤンチャそうでした。
「ところで彼氏いるの?」
「いるよ」
「同じ学校の人?」
「ううん、彼氏28とかだし」
「はっ?俺らより年上じゃん!」
「うん、彼氏ポケベル持ってるから連絡取りやすいしね」
その当時はポケベルはまだまだ珍しく、携帯電話なんか誰も持っていません。
それも、ごく限られた人しか持っていない時代です。
恐る恐る聞いてみました。
「彼氏…何やってる人?」
「ん~恐い人の集まりみたいな、喧嘩が職業みたいなね」
「それって…」
「ヤクザだよ」
「マジで!こんなとこ見つかったら俺らヤバイじゃん」
「見つかったら私だってヤバイよ、だから大丈夫」
(その根拠はなんだよ…)
まあ、彼氏がヤクザってのは本当かどうかもわかりません。
本当だったしたら、すぐにバイバイします(笑)
逆恨みされてもマズイし…とりあえず様子を見ることにしました。
「まあ、とりあえずどっか行こうか?」
「カラオケ行きた~い」
「じゃあカラオケ行こう」
というわけで、カラオケボックスへ向かいました。
爪跡
彼氏のことは、なるべく忘れて楽しんでました。
なんだかんだ言って、やっぱり可愛いですし。
しかし、そのカラオケボックスでの会話と行動で、全てが明らかになりました。
「恵美ちゃん歌うまいねぇ」
友人「ホントホント」
「お二人もうまいですよ」
友人「そういえば、恵美ちゃん夏なのに長袖暑くない?」
「ちょっと暑いんだけどね」
「まさかクスリの跡隠してるとかじゃないの~?」
冗談で言ってみました。
「そんなことないって~」
「また~、腕みせてみなよ」
そう言って腕を捲ってみました。
そこには、痛々しいほどの無数の注射の跡が…。
「あ…あ、あるじゃんやっぱりあるじゃん」
「だって~、薬打ってエッチしたら超気持ちいいんだもん。彼氏が教えてくれたの」
(この娘と関わるのはヤバい…)
直感的に、そう悟りました。
彼女がトイレに行ったので、友人と作戦会議を決行。
「とりあえず自然に帰そう…」という結論になりました。
カラオケが終わると、とりあえずファミレスに行って食事することに。
そのときに、「実は夜に先輩と待ち合わせしてる」と嘘をつき、自宅近くまで送って行きました。
彼女は、かなり不服そうでした。
多分…その気になればエッチできたと思います。
ですが、私と友人の今後の人生を考えると…無茶できませんでした。
でも今思えば、可愛かったからもったいなかったです(笑)
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