人間は自分と同じ判断をする相手に、自然と心を開けるものだ。
たとえば、あなたが高評価をしているAの商品を、同じく高評価しているBさんがいたとしよう。
あなたはBさんに対して、価値観を共有しているために安心感を持ち、同時に好意的な印象を受けるハズだ。
人間の潜在意識を利用した心理テクニック、それが「やまびこ話法」である。
初対面の人と話題がなく、時間稼ぎをしたいときなどに効果を発揮する。
使用例
X「今日は天気がいいですね」
「本当に今日は天気が良くて、気持ちいいですね」
X「こんな日はスポーツでもして、体を動かしたいですね」
「本当にそうですよねえ、僕も久しぶりにサッカーをしたいです」
X「サッカーですか、いいですね!私も昔は…(以下略)」
あら不思議、相手の言葉をほとんどそのまま返すだけでも、かなり自然な会話になっていることがわかる。
この間に次の話題や、アポを取り付ける手順などを考えればいいのだ。
しかもこのやまびこ話法、難しいテクニックは一切必要としない。
「相手の言動をやまびこの如くそのまま返す」ただそれだけで良い。
こんな実用的で簡単なテクニックはなかなかないだろう。
様々な応用ができ、時間稼ぎ以外にも使用バリエーションは豊富で、万人に対して使うことができる。
話題に困ったときにはこの話法を活用し、女の子を満足させる会話を繰り広げてほしい。
同調誘導話法 ~やまびこ話法応用編~
やまびこ話法と似ているように感じられるが、その意味合いは全く異なる。
これは、迷っている相手に決断を促すことを目的とした話法だ。
たとえば、AのバッグとBのバッグがあり、どちらを購入するか迷っているCさんがいたとしよう。
彼はは先ほどから、AとBどちらのバッグにも魅力を感じており、踏ん切りがつかない様子。
そこであなたが、「Aのバッグのほうが、かっこ良くていいじゃん!」とその商品をイチ押ししてあげるのだ。
Cさんは、あなたが同じ判断を下してくれたことが決定打となり、自分の考えが確信へと変わり、Aのバッグを購入するだろう。
この同調する心理のメカニズムは、やまびこ話法と似ている。
しかし、実はこれだけではまだ不完全なのだ。
これを女の子との会話に当てはめ、足りないものを補うと以下のような展開になる。
使用例
「こういうことをしてくる人がいるんだけど、もう連絡を取らないほうがいいかなぁ??」
「君のことをどうでもいいと思ってるんじゃない?
そういうことをする人とは連絡を絶ったほうがいいよ」
「そのほうがいいよね、でも話してて悪い人ではないと思うんだよね」
「でも僕はその人に逆に感謝してるよ」
「えー、なんでなんで??」
「その人と連絡を絶つおかげで、君と連絡を取る時間が増えるからだよ」
「…え///」
最後に
どちらも美味しそうなAとBの料理、最終的にAの料理を選んだものの、「やっぱりBの方が良かったなー」という経験はないだろうか?
人間には同価値の物を選択する場合、選ばなかったほうを魅力的に感じてしまうという不思議な心理がある。
その不満をフォローしてあげてこそ、同調誘導話法はさらなる絶大な効果を発揮するのだ。
現実はこんなにエロゲ的な展開にはならないし、使用例のようなフォローは恥ずかしすぎて中々できることではない。
しかし、そういう細かい心遣いができてこそ、「紳士・淑女」と言うのではないだろうか。
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