ライターチャン小林
援デリ運営者のO氏に、援デリの実態についての話を聞こうと本題へ入ると、笑顔だったO氏の顔が一瞬で曇り、今までの楽しい雰囲気がピリピリと重い雰囲気に一転した。少しでも話を聞こうと思い、重苦しい空気に負けないよう正気を保ちながらO氏へ切り込んでいった。
O氏が見せた裏の顔
まず、様子を見ながら質問していくことにした。距離間を大事にしなければ、すぐにでも殴りかかりそうな雰囲気をO氏が出していたからだ。
筆者「実際に援デリは存在するものなんですか?」
O氏 「はい。ありますよ」
筆者「具体的には、どうやって運営しているんですか?」
O氏 「それを聞いてどうすんの?」
今までの明るい声ではなく、腹の底に響くようなドスの利いた声に変わった。前のめりになってグッと顔を近づけてくるO氏。あまりの威圧感に声が出なくなる筆者。
O氏「まぁ、いいや」
筆者「…」
O氏「どうやって運営してるかなんて、今日会った知らねぇヤツに教えないから」
「立ち入り禁止」の看板を立てられたように思えた(実際には見えないのだが)。O氏は携帯を2台持っていて、常にそれを弄っている。筆者はその様子をジッと見ていた。
O氏「ごめんね。急に忙しくなっちゃって」
筆者「いえいえ、大丈夫です」
O氏「今ね、お客さんと連絡取ってるのよ」
筆者「お客さん?」
O氏「そうそう、こうやってね」
O氏はそう言って携帯を見せてくれた。そこには、普段誰しもが使っているアプリと、女性として男性とやり取りしている一部が映っていた。
「仕事が忙しいから、また時間を見つけて飲みながら話しましょう」とO氏から言われ、その場は別れたのであった。
O氏の提案
次の日の夜にO氏から連絡があり、「今飲んでいるので来ませんか?」とお誘いを受け、O氏がいる店へ向かう筆者。
O氏は昨日の表情とは打って変わって、出会った時と同じような明るい表情だった。どこかホッとしながら朝まで飲み続け、同い年ということでウマが合ったのか、小さい頃の話をしたりしていた。
飲み明かした朝。
O氏「援デリのこと知りたいんでしょ?」
筆者「そうですね」
O氏「ウチらだって、信用していない人間に何かを話すのはリスクがあるの分かるよね?」
筆者「もちろんです。当然ですよ」
O氏「いくら知り合いからの紹介でも俺が信用できないと無理だし、少しウチの事も知ってしまったからね」
筆者「どうすればいいですか?」
O氏「今から事務所に行くから、事務所で1週間生活してみてよ」
筆者「それは…さすがに仕事もあるので無理ですよ」
O氏「そっか」
O氏「お前、あんまりなめんなよ」
このまま断ったら友人も怪しまれ、タダでは済まないかもしれない…。結局、『1週間だけ我慢すればいいんだ』と何度も唱えながら、O氏に連れられて事務所へ行くことにした筆者。
その1週間が、衝撃的な毎日の連続だとは思いもしなかったのだ。
3日目1週間体験「打ち子」
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