私が出会い系サイトを始めたきっかけは、「出会えるサイトがある」と聞いたからだ。
それまでは、「出会い系サイトはサクラばかりで出会えない」というイメージが強かったため、手を出したことはなかった。
しかし、あるサイトは低料金で利用でき、しかも「サクラがいない」というのだ。
当時耳にしたのは、『ハッピーメール』と『ワクワクメール』の2つである。
その情報を得てから意識してみると、新宿などでも両サイトの大きな看板を目にしたり、ティッシュを街頭で配っていたり、本当に流行っているということを実感することができた。
そして、実際に使ってみると、最初の女の子と出会うまでに1週間もかからなかった。
以下は、『ワクワクメール』で私が初めて出会った女の子、「美保」との話である。
WANTED
『ワクワクメール』のやり取り
1日1回投稿無料のサービスを利用し、掲示板に書き込む。
初めまして♪
最近、仕事ばかりだから飲みや遊びに行きたいな!
メールでも掲示板でも構いませんのでお気軽に連絡下さい。
必ずお返事します。
よろしくお願いします(。・ω・)ノ゙
すると、「美保」と名乗る大学生の女の子からメッセージが届く。
こんにちは^^
割切り希望です。
○月○日(日曜日)新宿でお会いできませんか?
まだ私は出会い系サイトを始めたばかりで、信用していなかった。
「どうせこの娘もサクラだろう」と疑い、会えないだろうと感じつつも返信する。
メールありがとう!
○月○日空いてるよ。
何時頃から大丈夫かな?
お返事ありがとうございます^^
お昼の2時からが良いです。
私のアドレス教えますね。
●●●●●@ezweb.ne.jp
美穂が指定してきた日は、3日後の土曜日であった。
ちなみに、当時はまだ援デリという業者の存在すら知らなかった。
割切り希望だからなのか、あっさりと彼女からアドレスを教えてくれた。
正直半信半疑だったため、「会えるなら何でもいい」という気持ちで、即座にメールの返事を送る。
使用したポイントは、たったの20P(200円分)だった。
直メール
DHです。
直アドありがとう!
○月○日楽しみにしてるね。
ところで、条件とかってあるのかな?
メールありがとうございました^^
あんまりこういうことって詳しくなくて・・・。
皆さん条件はどれくらいなんでしょうか?
思いもしないことを聞かれ、慌てて調べると、同年齢のほとんどの娘の相場は2万円くらいらしい。
「それだとあまり風俗と変わらないな」と思いつつも、初めて会えるかどうかの瀬戸際なので、勝負に出る意味で2万円を提示する。
美保はそれで承諾し、当日のことを話し合う。
待ち合わせ場所どこにしよっか?
新宿のアルタわかりますか?
アルタ前は人が多いので、アルタの裏で待ち合わせにしましょう。
了解。
俺は写メの通りだから見かけたら声掛けてね
美保との出会い
会うまでに写メを見せてもらっていなかったため(と言うよりも、写メを見せてと言う勇気がなかった。笑)、どんな女の子が来るかとドキドキしていた。
そして、待ち合わせの2時を少し過ぎたころ、美保が目の前に現れた。
彼女は、ピンクのトレンチコートを着た素朴な感じの女の子だった。
「DHさんですか?」
「うん、美保?」
「はい」
「じゃあ、行こっか。ご飯はもう食べた?」
「はい、食べました」
「このままホテルでも大丈夫?」
「はい、大丈夫です」
会った女の子と即座にホテルへ行くという、初めてのシチュエーションだったこともあり、テンパってしまった。
そのため、このときに何を話したのかはあまり覚えていない。
彼女は大学生ということもあり、たしか大学や就活の話をしながら歌舞伎町方面のホテルへ向かった。
実はこのとき、新宿でホテルを利用するのも初めてであり、前日にホテルの場所を下調べしておいた。
ホテルにて
ホテルへ着くと、ソファに座りながらしばらく会話を続けた。
頭を撫でながらキスをして、ゆっくりと服を脱がしていく。
美保は、小さすぎず大きすぎずの胸をしていて、聞くとCカップということだった。
その後、一緒にシャワーを浴びてベッドへ入った。
そこで美保は彼女のように甘えてきて、女の子とのスキンシップが久しぶりだった私にとっては、とても充実した時間を過ごすことができた。
しかし、私自身がかなり緊張していたためになかなか立たず、本番を迎えるまでに時間がかかってしまった。
行為を終えた後、ベッドの中でイチャイチャして過ごし、ホテルでは合計3時間を過ごした。
部屋にコスプレの用意もあったのでそれを着てもらい、顔を映さないという約束で写メも撮らせてもらった。
帰り際、満足していた私は何の迷いもなく美保に2万円を渡し、また会う約束をした。
2万円は大きいが、時間を気にしなくていい点は風俗よりも良い。
そのとき、彼女はカバンの中からもう1つの携帯を取り出して操作し始めた。
2個目の携帯を目にしたとき、美保は割り切りのプロなのだろうなと感じた。
普通の大学生が携帯を2個持つことは、よっぽどのことがない限りはなかなかない。
彼女は、携帯をプライベート用と仕事用で分けて使用しており、私にすぐ教えてくれたアドレスは、おそらく仕事用の携帯アドレスだったのだろう。
美保とはその後に何通かメールをしたが、すぐに音信不通となった。
このように、私が初めて出会い系で出会った娘は、「割切り」の女の子であった。
2万円を使い、次に繋がる出会いにはならなかったが、得るものは大きかった。
この出会いは私に、「出会い系もサイトを選べば十分に出会える」ということを教えてくれるものだった。
当記事は『割り切り』の実態を広く知って頂くことが目的であり、売買春を助長するためのものではありません。
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