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【裏風俗ルポ】北海道の赤線に存在した「連れ出しスナック」

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【裏風俗ルポ】北海道の赤線に存在した「連れ出しスナック」
※赤線(あかせん)とは、日本で1958年3月以前に売春が公認されていた地域の俗称を指します。

執筆者40代前半の男性

 当時のいわゆる「連れ出しスナック」は、函館駅の近くや札幌は南6条3丁目付近、カネマツ会館と五条東会館にあった。残念ながら、現在は閉鎖されている。

 通常の風俗店は、風俗嬢が持つ自分の城(個室)に「仕事」や「客」を感じてしまう。
 一方、連れ出しスナックは隣接するラブホテルに行くので、そこそこの素人感があり、個人的には好ましい(サービス内容は風俗店と何ら変わらないが)。

 私がよく通っていた連れ出しスナックの話をしよう。

 まず、スナックが軒を連ねる建物に入ると、そこにはカウンターがあるだけの3、4席の小さな店舗が並んでいる。まさしく猫の額と言うべき店内には、ママと女性従業員の2名が着席している。
 廊下から好みの従業員(ママ以外)を見定め、気に入った店の引き戸を開ける。
 そして開口一番、「行こう」と言うだけだ(笑)酒や小料理などは不要である。

 従業員はママに「行ってきます」と告げ、スナックを出る。
 廊下からは腕を組み、カップルを装う。店を出たら表向きは“自由恋愛”であり、以後は本番をしても法律的に問題は無い。

 料金はスナックに5千円ほど、ホテルに入ってからは従業員に1万円ほどを支払う。ホテル代も客が払うので、総額はおよそ2万円になる。
 が、女のコを直接見て選べるし、2人きりでホテルまで行く状況を考えたら、そんなに高くはないと私は思う。

 函館は若松町の連れ出しスナックは総額1万円だった。
 ママの手数料も、従業員の実入りも、連れ込み宿の代金さえも含む明朗さが売りである。
 ただし、プレイ時間は15分間なので、急がなければならない。
 発射は1回きり、2回目からは別料金となる。

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であ速

ココに停めていいから、遊んでけ~



 あれは10年前だろうか。
「函館駅前の若松町に赤線が残っていて、夜な夜な営業している」という話を聞いた。

 当時の私は、全国的に有名な運送会社でトラック運転手をしていて、札幌から函館へ届ける荷物を運んでいた。
 札幌で引越しの荷物を積み、朝8時に函館の卸し場所に行く工程。
 夕方に積み終わり、そのまま函館へ直行した。

 函館には23時に到着。
 そのまま赤線地帯へ向かった。

 細い路地を11トントラックで進んでいると、歩道には客引きのオバチャンが大勢いる。
 道幅が狭いので、路駐するのを躊躇していたら…「ココに停めていいから、遊んでけ~」と声を掛けられた。
 こちらの思惑はバレバレのようだ。

 函館で遊びたくて、途中で休憩もせずに急いで来たのだから、私も希望は叶えたい。

「じゃ、一番若いコを!」
「若いのか…ウチには居ないな」

 そう言うと、隣のスナックに小走りで駆けていくオバチャン。

「隣から借りたよ!」

 当日、その界隈で一番若い22歳のコを借りたと言う(笑)
 オバチャンに1万円を渡して、2人で歩道を歩く。

「トラックは見張っておくからね~」

 にこやかに手を振るオバチャン(笑)
 非合法な事をしているのだから、駐禁では警察を呼ばないのだ。

 小さなスナックが何軒も続く歩道を歩くと、建物と建物の間に細い通路があり、22歳のコが「こっち」と指差す。
 細い通路を抜けると、現れたのは絵に描いた様な連れ込み宿。 ラブホテルと言うより旅館である。

 彼女は、フロントの小窓に「○×のYです」と告げている。
 部屋番号を聞いたYちゃんは、私の手を引きフロント真横の部屋に入った。

 Yちゃんは「15分しかないから、始めよ♥」と言いながら私のズボンを下ろす。
「丸一日洗ってないから、せめてシャワー浴びたい!」と言うが、その心配は無用とのこと。帰り支度も含めて15分だから、とにかく急ぐらしい。

 因みにこの宿は…そういった「ちょんの間」が多く使う場所であり、ベッドメイク以外は極力させたくないので、浴室やトイレは使わないで欲しいと言われた。

 洗っていないチンチンを舐めてもらいたかったが…既に膨張率は120%。口づけだけで終了(笑)

「じゃ、挿れるね♥こんな大きいの入るかな?」

 Yちゃんが言う。
 行為中は、色々と回想していた。

 そもそも、函館は私の第二の故郷。
 地元の札幌を除き、割り切りや一夜限りが多い場所。
 それが函館という街なのだ。

 そして、あっという間に発射してしまった。
 服を着て、10分ほど談笑してから宿を出る。

 路地を歩き、トラックまで戻る。
 まだ停めていても大丈夫そうだ。

 Yちゃんが淋しそうに立っているから、次の客がいないことを確認してもらい、彼女が在籍しているスナックへ行くことにした。

「平日の夜12時なんて、お客さんは全然来ないよ~」

 Yちゃんが言う。
 彼女は1時まで店に居ないとダメらしい。

 私は喉が渇いていた。
 何せ15分間の運動をしたから(笑)

 メニューを見ながらウーロン茶を2杯頼んだ。
 伊藤園のウーロン茶(2Lペットボトル)を目の前でコップに入れられる(笑)
 それが1杯500円になるんだから、呑み屋は凄い。

 私はウーロン茶をYちゃんにも飲ませた。
 アルコールじゃないのは我慢してもらおう。

 結局、連れ出しスナックには2時まで居た。
 Yちゃんの顔はタイプではないが、育児に困っているという話をしてくれたから、ついつい話し込んだ。
 小さな子供が家で寝ていて、母親が見ているらしい。
 聞けば夫は居ない。彼女の雰囲気から未婚の母ではなく、バツイチだと思われる。

 また来る約束をして、トラックに戻ったのが3時頃。
 それから8時までは車内の仮眠ベッドで爆睡。

 あの頃の赤線、連れ出しスナックは楽しかった。
 割り切りやナンパも好きだけれど、連れ出しはまた違った面白さがある。

拝啓 風俗店・ライト風俗店経営者様へ

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