これは、ニコさんから頂いた体験談である。
『援助交際』の実態を表していると言っていい。
接触
初めまして、私は30代のニコと申します。
これは、7~8年前に体験した出来事です。
体験談中の会話は、記憶を頼りに再現しています。
今は出会い系サイトに入会する際に、法律で18歳以下の確認事項が厳しくなっていると聞いています。
昔はそういったことは一切なく、しかもサクラも今ほどはいませんでした。
『18歳以上です』のボタンさえ押せば、すぐに入会できて、しかもちゃんと会えるような時代だったんです。
ですから、私は某出会い系サイトで結構な人数と出会うことが出来ました。
しかし、その中には18歳未満の子も混じっていたのです。(ちなみに私は18歳未満の子とは会ってませんよ!)
その時のことをお話します。
先程も言いましたが、私は若い頃某出会い系サイトで遊びまくっていました。
そんなある日、ある女の子(Cちゃん)からメールをもらったんです。
C「はじめましてー、早速なんだけど、諭吉二人でサポお願いします」
もう既に怪しい雰囲気が漂っていますよね。
当時の私は諭吉二人の意味(2万円)は理解したのですが、サポの意味はわかりませんでした。
「サポって何ですか?」
C「サポって援交のことだよー、何も知らないんだねー」
援助交際と聞いたとき、そんなに驚きませんでした。
大体そんな感じだろうって、なんとなく思ってましたから。
ある事実
余計なお世話だとムッとしつつ、ふと疑問に思ったことを聞いてみました。
失礼ですけど、何か凄い精神年齢が低そうな気がしまして…。
「あの、一つ聞きたいんだけど君何歳?」
C「14歳の中2だよー、ピチピチでしょ☆」
(14歳の中学2年生!?)
予想を遥かに上回る答えに、当時の私は今までにないくらいの衝撃を受けました。
そんな子が、援助交際をしないかと私を誘ってきている…。
正直な話、お恥ずかしいながら私の中で物凄い葛藤がありました。
当時は20代半ば、JC、JKと出会える機会なんて滅多にありません。
尚且つ、若い体は最高に魅力的、しかも2万円だったら別に大した額じゃない。
犯罪だろうが、別にバレなければ問題ないだろう…。
私の中の悪魔が囁いてきました。
しかしそれと同時に、良心も急激に込み上げてきました。
仮に私に娘がいたとして、もし娘が援助交際をしていると知ったらどうする?
そんなのは絶対に認めたくない、可愛い我が子が得体の知れない奴らに汚されるなんて…。
人にされて絶対に許さないことは、自分だって絶対にするべきじゃないことだ。
私は、決心してメールを送信しました。
決断
「援助交際は絶対しない。
そんなことしても君のご両親が悲しむだけだよ。
絶対に二度としないでほしい」
C「いやいや、そんなこと言われても知らないし。
友達は皆やってるよ?
それに、あたしの体をどうしようとあたしの勝手じゃん」
「皆がやってることだからって、良い事だとは限らないよ。
とにかく、僕は絶対援助交際はしないから。
Cちゃんも、早く自分がしてることの重大さに気付かないと、そのうち大変なことになるよ」
私なりに一生懸命、援助交際の愚かさを説いたつもりでした。
しかし、その後Cちゃんから返事がくることは二度とありませんでした…。
それ以降、Cちゃんとは連絡を取っていません。
でも、私は本当に正しい事をしたのでしょうか?
もっと無理にメールを送って説得していれば、止めてくれたかもしれない…。
今でもたまに罪の意識に苛まれます。
中学生というと、非常に心情が不安定な年頃ですよね。
思春期やら反抗期やら、色々なことで本当に大変な時期です。
そういう時期に、「○○をやめろ」って言われて素直にやめる子はほとんどいないと思います。
だから、どんなに説得してもCちゃんの援助交際を止めることはできなかっただろう…。
この思いを免罪符に、今まで罪の意識を遠ざけてきました。
これを期に、援助交際についてより深く考えるようになりました。
皆さんも誘惑されたときは、軽率な行動をする前にこの体験談を思い出してみて下さい。
一時は欲望に支配されてしまった私が言うことではないかもしれませんが、真剣に考えてみて下さい。
以上、長文駄文でしたが私の体験談はこれで終わりです。
ありがとうございました。
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