
読者投稿年齢不詳の男性
裏DVDサイトの運営が軌道に乗ってくると、ぼちぼちとイタズラ注文が増え始めました。
多い時には数百枚ほどイタズラ注文が来ます。
違法な「無修正DVD」を扱っていると、どうしても避けては通れない道だと思います。
イタズラ注文は宛先が嘘であることが多く、お金になりません。また、返送された商品の回収も結構な手間がかかります。
商品の配送元は『“ガサ入れ部屋”の確保』で書いた、あの1号機がある一室です。
あまりにイタズラ注文が続くと、その対処で腹が立ってきますし、労力も使います。
基本的に商品の配送は代引きです。
これは今でも変わっていないようで、現役の裏DVDショップ様も苦労されていると思います。
ゆうパックの代引きには追跡番号があるので、それでお客が受け取ったかどうかを調べていました。
宛先人が不明な場合、ガサ入れ部屋に戻ってきます。
返送されてきたら、不在票を持って郵便局に取りに行っていました。
郵便局が開封するかどうかは分かりませんが、『開封はされたくない』と思いながら。
住所の有無をチェックするも、局留めは対処不可能
それ以降、まずお客の住所と地図を検索して、該当住所の有無をチェックするようにしました。
PCが使えないボスには大変な作業です。
もちろん嘘の住所には送りません。
大量に注文するお客の場合は、先にゆうちょに振り込んで貰うことにしました。
常習者のイタズラ注文は確定しないようにしました。
「IPは変更できるでしょ?」って思うかもしれませんが、幸いにもその人はマンションなのか、僕達が摘発されるまでIPは同じままでした。
サーバーにアクセスログが残るので分かります。
ちなみに、最終的には「htaccess」で同業他社に自動転送していました。
しかし、局留めに関しては何も出来ません。
保存期間が過ぎると返送されてきますが、指定住所が郵便局なので、これだけはどうにもなりません。
携帯で「裏DVD」と検索してみれば分かるのですが、大手はログインしなければ注文が出来ないようになっています。
スマホは「個体識別番号」をごまかすアプリがあるようなので、どう対処しているんでしょうか?
逆に言えば、イタズラ注文をする人は、そこまでの手間はかけないのかもしれません。
会員登録システムを作ればイタズラ注文は減るでしょうが、当店ではそんなことはしませんでした。
ボスに伝えるのがイヤだったのと、僕の作業が増えるからです。
それに、確実に注文が減ります。
『イタズラ注文が減る=正規のお客様も減る』
これは間違いありません。
この頃にはYahoo!もGoogleでも、ほぼ3位前後を維持していました。
何度も書きましたが、Googleモバイルでは3位までの表示が必須です。
特に携帯電話で2ページ目の4位以下になると、売り上げがガクンと落ちます。
合法サイトならば、イタズラに対して法的な対処も可能でしょうが、裏DVDサイトでは警察に相談も出来ません。
これを読んだからといって、現役の裏DVDサイトでイタズラ注文はしないで下さいね。
とても嫌がるでしょうから。
次回は「裏DVDの仕入れの大変さ」を書こうと思います。
チャプター11仕入れの苦労
コメントする(承認制です)