
俺のナンパ体験談を書いてみる。
まずは軽くウォーミングアップといこうか。
【ケース1】
「すみません、いなくなったペット探してるんですけど……」
「はい? 犬とかですか?」
「いやペンギンなんですけどね」
(女、無言で去る)
【ケース2】
「あっ、すみません、ちょっといいですか?」
「(ドン引き)な、んですか……?」
「あーいや、実はナンパなんですけd」
(女、小走りで逃げ去る)
【ケース3】
「すみまs」
ガチムチ男「おう、あやかー」
女「あっ、こーくん☆」
(俺、全力で逃げ去る)
さて、ここからが本題である。
まぁ2つしか無いんだけどね。
ケース4.前世でお会いしたことありませんでしたっけ?
人生初となるナンパは高校生の頃。
罰ゲームとしてやることになった。まぁ高校生にはありがちな話だ。
ターゲットは2人組の女子高生。
俺「……あれっ?」
JK「えっ、なんですか?」
俺「すみません、前世でお会いしたことありませんでしたっけ?」
JK「……いえ、ありません」
友人1「すみません、本当にすみません」
友人2「おまえ本当にやるんじゃねぇよ」
俺「いや、会ったことありますって。あのほら、ちょうど産業革命の頃」
口上の途中で友人2人に引きずられて退散。
こうして、俺の初めてのナンパ体験はクソミソな結果に終わったのだった。
ケース5.ここで行かなきゃOTOKOじゃねぇ!
20代も中頃のいい年こいた夏。
俺は深夜の古本屋でバキを立ち読みしていた。
今でもよく覚えている。
ふと人の気配を感じて振り向くと、そこには『オイオイ深夜に君みたいな子がどうしてここに?』と思わずにはいられないような、10代と思しきメチャクチャ可愛い子がいたのである。
少し目が合った後、彼女はゆっくりと店を出て行った。
(ここで行かなきゃOTOKOじゃねぇ!)
そんな硬い決意をしたのは彼女の退店後、5分が過ぎた頃。
なんと迅速で男らしい行動か!(賞賛)
(もういる訳ねーよな、いたら絶対声かけたんだけどな、惜しいな)
自分に都合の良い言い訳を脳内で反芻しながら店を出たところ、なんと、彼女はまだ店の前にいたのである。
俺「あの、すみません!」
女「はい?」
反射としか言いようがない。
声をかけてから盛大に後悔した。いい年こいて何してんだと。
俺「えーと、すみません、あのー、なんか、さっき見かけて、すげぇ可愛いなと思って、えーとすみません、この後時間とかないですか……?」
女「この後ですか……すみません、ちょっと……」
(深夜なんだからある訳ねぇよな)
俺「ですよね……すみません」
女「あ、でも、もし良かったら、連絡先……」
(マジで!?いや、マジで!!!?????)
その後どうなったかは想像にお任せする。
ちなみに、絶対年下だと思っていた彼女は、なんと30歳だった。
(ロリババァってすげぇ)
俺は改めてそう思った。
まぁ、マトモにナンパが成功したのはこの時だけなんだよね。
「ピュアは強し」ということなのだろうか。
以上だ!!!
コメントする(承認制です)