執筆者49歳の男性
深夜2時、私は歌舞伎町を歩き、客引きに遭遇してみることにした。
まずは最も客引きが出没するという、区役所通りから攻めてみる。靖国通りから入ってすぐの所にある駐車場前で、
「本番、本番…」
と声を掛けてくるお婆さんに出くわす。
「●万円でいいよ…」
これはちょんの間の値段ではないかと立ち止まる。
「それって、マッサージ…?」
「それもあるよ…」
ちょんの間にマッサージなどあるわけが無い。私は早々に立ち去ることにした。
場所を変えて、元コマ劇場周辺、ラブホテル街へと足を伸ばすが、やはり会えなかった。当日は月曜日ということもあり、人通りもまばらだ。
最後に、セントラルロードを歩いてみた。
(遭遇できなかったら日を改めよう…)
そう思いながら歩いていた時、突然、背後から女のコの声が聞こえた。
●万円でいいから、じゃあお店に行こう
「ねぇ、おじさん、ヒマなの?」
振り返ると、20歳前後の色白のコだった。AKBの高橋みなみさんに似た、小悪魔系のルックスだ。今までクラブで遊んでいたという感じ。逆ナンパか、割り切りだろう。
「ねぇ、エッチしない?」
予定通りの言葉が出てきた。今日はちょんの間に行くのが目的で、売春ギャルを買いに来たのではない。振り切って帰ろうとはしたものの、ちょんの間探しが結局、空振りに終わりそうなのは目に見えていた。
(今日のところはこのギャルとの一夜を楽しむのもいいかも)
急にそんな気分になった。
「●万円でいいから、じゃあお店に行こう」
そんな意味不明な言葉を放ち、彼女は腕を掴んで歩き出した。5分ほど歩いて着いた先は、全階にヘルスが入っている雑居ビル。
エレベーターで5階まで上がると、バックからカギを取り出し、とある1軒に悠然と入って行った。
ここでようやく、彼女の正体が判明した。
彼女は閉店後のヘルスで個人営業をする、“ちょんの間ヘルス嬢”だったのだ。
部屋に入り、彼女が用意するまでの間、雑談をする。
そこで分かったのだが、彼女はこのヘルスで働く20歳の家出少女ということ、手ぶらで出てきたため、店長に泣きついてこの店に住まわせて貰っているそうだ。
ヘルス終了後の個人ちょんの間営業は、完全なアルバイトらしい。
「家賃で3万円引かれるから…」
彼女は苦笑いしながら答えてくれた。
早速始まったプレイは、オーソドックスなちょんの間スタイル。
しかしさすがはヘルス嬢、舐め技は抜群に上手い。
生尺ですっかり立たせてもらい、ゴムを付けて正常位で挿入する。
「アン、アン…」
可愛い喘ぎ声は、演技とは思えない。
締まりの良さも最高で…すぐに発射してしまった。
事が終わると、彼女は一緒にシャワーを浴びさせてくれた。
約束通りに●万円を払うと、
「また、遊ぼうね」
と笑いながら、裏側に携帯番号の入ったヘルスの名刺をくれた。
ヘルス嬢として働きながら、閉店後は路上に立って自ら客を引く。
ただでさえ身体を酷使しているのに、この掛け持ちが長続きするとは思えないが…。
まだまだ数こそ少ないものの、“新・ちょんの間”は歌舞伎町に根付き始めている。
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