読者投稿24歳の男性
風俗雑誌を見ている時、めちゃくちゃ気になる夢のような広告を目にしたことは無いだろうか?
逆デリヘルとも言うべき、『出張ホスト』もその1つである。
料金は通常のデリヘルと同程度だが、果たして、出張ホストにお金を出す女性がいるのだろうか…。
無論、客がいなければ広告は載せないだろう。
金を貰ってあんなことやこんなことを…正に夢のような仕事である。
な~んて思った男性も多いのでは?
とある風俗雑誌の求人広告の中に、興味津々な一文があった。
『出張ホスト募集!未経験者歓迎!』
違う風俗雑誌でも、その店の広告が載っていることを確認。
…どうやら営業している実態はあるようだ。
気にはなるが、普通なら君子危うきに近寄らずである。
しかし、虎穴に入らずんば虎児を得ずな俺は、実際に潜入することにした!
キミも出張ホスト志願者か
早速電話する。
事務所は名古屋市内の某マンション内にある。
そこで面接を行い、もしOKなら講習を受けることになるそうで、日程を決めて予約。
因みに、講習時間は120分、料金は20,000円である。
ちょっと高い気もするが、マッサージの練習用の女性を、近くの風俗店から借りる費用も含まれているらしい。
何かワクワクする。
面接当日、気合いを入れてお洒落なスーツに身を包み、頭はビシッと七三分け。
いざ事務所のあるマンションへ。
インターホンで到着の旨を伝えると、「15分後に上がって来て」とのこと。
1階で待っていると、エレベーターから俺と同じように、スーツに七三分けの男性が降りてきて帰って行った。
キミも出張ホスト志願者か、七三分けとは奇遇じゃないか。
指定の時間になり、事務所にしている部屋へ向かう。
面接官は40代くらいの女性で、全くニコリともせず無愛想な感じだ。
一通りのことを聞かれ、面接はあっさり合格した。
早速講習となる訳だが、どうやらローションとバイブが必要らしい。
面接官「持ってきてないなら3,000円で販売してます」
聞かされていない俺が持っているはずも無く、渋々3,000円で購入。
講習代と合わせて23,000円を支払った。
あなたプロになりたいんでしょ?
まずはローションを素早く薄めながら温めて、人肌の温度に合わせる練習だ。
先生(面接官)が手本を見せ、その後に俺が実践し、ローションの温度を計ってもらうという流れである。
俺「先生出来ました、どうですか?」
先生「全然ダメやり直し!」
俺「先生これでどうですか?」
先生「あなたこれでOKと思ってるの?私は人肌の温度にしろって言ってるのよ」
俺「いったい何度から何度の間にしなきゃいけないんですか!?」
先生「36.5℃~37.5℃よ」
俺「感覚だけでそこに合わすのは無理ですよね?」
先生「あなたプロになりたいんでしょ?お金持ちのマダムとかに失礼があってはいけませんからね!」
何度も挑戦し続け、やっと合格して次のステップへ。
次は待ちに待った、練習用の女性を使ったマッサージの講習である。
「ローションで汚れるから」とパンツ1枚を残して他は脱ぐように指示され、パンツ1枚の姿に!
すると隣の部屋から、間違いなく体重が3桁はありそうな女性がバスタオル1枚の姿で登場。
バスタオルを外し、部屋の真ん中でうつ伏せに寝転ぶ。
(……これが風俗店から借りてきた練習用の女性かぁ?こんな太い風俗嬢見たことないよ……)
そして手本を見せる為に先生も服を脱ぐ…その体には刺青があった。
手本を一通り見終わり、次は俺の番になった。
だがローションの時と同様ダメ出しの連発で、ハッキリ言って何がダメなのかも分からなくなるほど文句を言われる。
先生「これが出来ないと次のステップに行けないわよ!今日は時間が来たからまた次回もここからね!」
俺「出来るようになるまで何回でも講習を受けろって事ですか?毎回20,000円払って!」
先生「そうよ!早くマスターしないとお金も時間もムダになるわよ!」
バカバカしいので断って帰って来た。
これは典型的な講習ビジネスである。
世の中そんなにウマい話は無いってことだ。
あの七三分けの同志は、一体何度通っているのだろうか…。
全ての『出張ホスト』の求人広告が講習ビジネスとは限りません。
次の記事高額教材販売
コメントする(承認制です)