シリーズ物【私は人妻デリヘル嬢】
読者投稿40代後半の女性< このお仕事を始めてからずっと気になっていた。
お店のサイトの「本日のおススメ」に毎日載せて頂いている。ブスでデブな私が…である。
理由がわからないまま、いつもスタッフに「おススメに載せてくださってありがとうございます」とお礼を言っていた。
そのおススメを実感する出来事があった。
他店のフリーで呼ばれたのだが、スタッフによると「いい子がいますよ」と私を推してくれたらしい。お相手は週1は利用する常連さんだ。
移動中、緊張からお腹が痛くなった。幸い派遣は私だけ、後部座席で横にならせてもらった。
これが思わぬ波乱の派遣になるとは思ってもみなかった。
無事お客さんの元に着き、利用時間を聞くはずだった。
お客さんから放たれた言葉に、私は凍りついた。
「なんであんたみたいなのが来たん」
返す言葉がなかった。スタッフと話がついてると思ったのに。それに「あんたみたいなの」って何。
「ちょっとお兄さんと話すから、下降りてて」と言われ、仕方なく車に戻る。
「あれ?千秋さんチェンジですか?」とびっくりするクロちゃんに、「何がなんだかよくわかんないんだけど、お店と話すから下で待っててくれって言われたんです」と説明した。
予想外の事態に、クロちゃんも怪訝そうな表情を見せた。
何分経っても連絡がない。再びお腹が痛み出した。トイレに行きたい…でも現状では動けない。泣きそうになった。
どれくらい経っただろう。やっとお店から「お客さんの元に戻ってください」と連絡があった。どんなやり取りがあったのかはわからなかった。
「せっかく来てもろうたんじゃけえ、仕方ないわ。今からチェンジしても時間かかるし」
その言葉に複雑な気持ちになった。
(やっぱり細くて綺麗な子がいいよねぇ)
ここに来るまで約20分。もう夕方近かったから、確かに再度呼ぶには躊躇われたのかもしれない。自宅利用だからホテル代はかからないけれど。
すったもんだの挙げ句、2時間利用で話がつき、料金を頂く。
一緒にバスルームに入ると、壁にセッティングされたディルドーを挿入させられた。
バイブなど、おもちゃの利用はオプション料金となる。私は警戒し始めた。
バスルームから上がりプレイへ。フェラをしようとすると、「それはいいから本番をさせろ」と言ってきた。
(話が違う!)
断固として断った。常連さんなど関係ない。自分の身は自分でしか守れない。
また言い争いになり、どうにか本番は回避してフェラでイカせた。こんなのってアリか…?残り1時間付き合わなければならないのが心から苦痛だ。
本気で帰りたくなった。
仕方がないので、いつものように全身マッサージをすることに。抜くモノさえ抜いてしまえば、性欲はしばらく収まるから、フェラをしてもくすぐったいだけだろう。
全身マッサージなら時間もそこそこ稼げる。ひとこと断ってマッサージを始めた。
全身マッサージに入った私は集中し始めた。凝っていそうな所を丹念にほぐしていった。
時間の感覚はなかった。ただひたすら揉んでいた。
いつしかお客さんは寝てしまっていた。マッサージが終わるとタオルケットをかけておき、時間までそっとしておいた。テレビがついてたので、それをぼんやりと眺めていた。
やがて10分前コールが鳴り、私はお客さんを起こした。
「それじゃ帰りますね」と言う私に、「悪かったの、ようしてくれたの」と謝ってくれた。
でも、掟破りをしたお客さんを許す気にはなれなかった。
暗い道をクロちゃんと一緒に戻る。本番強要を愚痴ったら、他にも本番を強要された子がいたことがわかった。
(なんでこんなお客さんが常連なの…)
お店に戻るとスタッフに「いいお客さんだったでしょ」と聞かれ、「とんでもない!」と不満をぶちまけた。
「それなら次からは接客NGにしておきますね」
そう対処が決まった。
既に勤務時間は終わっていた。どっと疲れを感じながら家路についた。
第13話思い出のワンルームマンション
【私は人妻デリヘル嬢】第12話.おススメされたNG客
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