シリーズ物【私は人妻デリヘル嬢】
読者投稿40代後半の女性
5日間の生理休暇を経て、久しぶりに出勤した。
麦茶が入った500mlの水筒と、もう1本の500mlペットボトル、それと保温機能の付いたお弁当箱を買ってお弁当を作ってきた。
中身はごくごく質素。それを恥ずかしげもなく写メ日記にupしたことを後悔した。
今日は住民票も持参してきていた。
デリヘルで働くには、年齢を確認できる身分証が必要だという。そういえば、警察への誓約書みたいなものも書かされた。
徹底してるなぁ。以前とは大違いだ。女の子たちが安心して働くために必要なのかもしれない。
今日もまた「ギニュー戦隊」からメールが来ていた。『白い下着見せてください』と言われても、今日は黒なんだけど…。
白ばかりではないと断って、黒いブラの写メを載せた。
今日のお仕事コールは意外にも早く来た。
気を張って、車に乗った。
今日もまたクロちゃんの運転でお客さんの元へ。
いつまで経ってもこの瞬間は慣れない。それでも勇気を振り絞ってドアのチャイムを鳴らす。
「入って」
(よかった。今日も大丈夫だった。断られなかった)
歯磨きとうがい、シャワーを経てベッドの上へ。乳首舐めやフェラの後は、お客さんのペースだった。
足を開かされ、クンニをされる。執拗に舐められる。
「はぁっ…気持ちいい…」
身体が溶けそうで思わず身をよじる。
(どうしようたまらない…)
私は快感に溺れた。
いつも感じさせる側だから嬉しかった。
でも、それは罠だった。
ふいにお客さんの身体が一気に私の上にのしかかってきた。大きく起立した男性器は、あそこを狙っていた。
(ヤバい!本番される!)
私はすぐに枕元に置いていた携帯を取った。それをむしり取ろうとするお客さん。携帯を壊されるんじゃないかと思うくらい、強い力だった。
「お店に電話しますよ!」
どうにか諦めてくれたものの、もう接客を続けたくなかった。それでも仕方なくイカせ、暗い気持ちでお店に戻った。
何故かスタッフには言えなかった。
クロちゃんにも言えなかった。
足を開いた自分に非があるような気がして、強い罪悪感に苛まれた。
その日はもうひとり付いたけれど、あの本番の恐怖で何もかもがぎこちなかった。
(なんで平気で本番できると思うんだろう…)
その答えが見つかるまでに、そう時間はかからなかった。
仕事にも慣れてきて、車に女の子ふたりで乗ることもあり、移動中にドライバーさんを交えて会話するようになった。
名前は知らないけど、20代半ばらしき女の子。ギャル系でスワロフスキーの付いたネイルをしていた。
その手で手コキは軽くヤバいですよおねーさん…。
そのギャルちゃんとの会話。
「この前何してもイカない客がいてぇ。手コキでも口でもダメでさ、どうしたらいいか悩んじゃって」
ギャルちゃんは続ける。
「ふと思いついて、足コキしたらすぐイッちゃって!Mだったみたい。マジウケる~」
新境地発見…。
足コキはこの年でも経験がない。今度何やってもダメならやってみようかしら。
ギャルちゃんは接客が終わった後、すぐ次の仕事が入って他のホテルに移動中だった。メイク直しをしながらも口は止まらない。
「さっきのお客さん、童貞なんだってぇ!『アナルやってみたい』って言うから、オプションでヤらせてあげたんだ」
「えーっアナルで童貞卒業!?」
「マジで?童貞捨てにデリヘル呼んだんか。普通そこはソープじゃろ」
B系ドライバーさんもノリがいい。
会話ペースはギャルちゃんの独壇場だ。
「あたしお金貰えたら本番するよ。さっきの人はアナルがいいって言ってたけど」
耳を疑った。本番禁止なのに何故?
「貰えるんならやるよあたし。自分のお金になるんだし。お金貰えるんだったら何だってするよ」
(嘘でしょ…内緒でやってるの?信じられない)
もちろん彼女をチクったりはしないけど、思い切り頭を殴られたような衝撃を受けた。
(だから私も襲われたのかな…)
愕然とした。
お客さんの元に向かっても、絶対足は開かないと決めた。
彼女に対して、印象がガラリと変わってしまった。
番外編『割り切り』における素人と風俗業者の見分け方
【私は人妻デリヘル嬢】第6話.本番強要とその裏側
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