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【私は人妻デリヘル嬢】第5話.40代女の需要

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【私は人妻デリヘル嬢】第5話.40代女の需要
シリーズ物【私は人妻デリヘル嬢】

読者投稿40代後半の女性

 昨夜飲み屋さんで働いて少々寝不足気味な私。
 昨日と同じように、写メ日記を更新した後は少し電車内でうとうとした。
 どうせ待機所でも同じことなんだろうけど。

 お店の中にある待機所のブースに入り、仕事用のバッグを受け取り、ブランケットを1枚確保して携帯を取り出す。

 今日から写メ日記の内容を少し変更した。
 電車内の更新は「今出勤中です」と書き、10:00に着いてからは「10:30~17:00まで勤務です」と告知することにした。時間差攻撃だ。
 少しでも目に留めてもらいたいがための行動だった。

 そしてもうひとつ。
 他の女の子の写メ日記を見て、私もチラリズムの写メを載せることにした。
 と言ってもかなり直接的なもので、ブラ1枚の姿を撮った。
 夏だからできたことだと思う。ささっと服を脱いで撮影し、確認して納得できるまで撮ってささっと着る。ブースの入り口にはカーテンが無いから自己責任。
 我ながらよくやったなぁと思う。でもそれくらい、私は切羽詰まっていた。

 今日もまたのんびり過ごしながら、電話を待つ。のんびりと言っても、精神は張り詰めている。
 いつ鳴るかわからないコール。他のブースで鳴るたびに心臓が止まった。

 幸いお昼前に電話があり、車に乗り込む。今日もクロちゃんだ。
 朝出勤するとクロちゃんが事務所にいることがあるので、日中専門なんだろう。

「千秋さんザ・デリソータイプ指名1時間、SAKURA406!」

「タイプ指名って何ですか?」

 要するに、「個人的に指名はしないけど、こんな子がいい」という個人指名とはまた意味合いの違う指名だった。

 クロちゃんがあの時、「誰だってチェンジ経験ありますよ」と言った真意がわかった。

「30代の人がいいんですって。呼んだら若い子が来たから、(店に)『30代にしてくれ』って言ってあるみたいですよ。ずっと30代指名してる人らしい」

 とりあえず年齢はクリア…後は見た目で追い返されないかどうか。
 不安を抱えながらSAKURAに着いた。

 406号室の前に立つ。緊張する瞬間…なかなかノックができない。
 でもお客さんが待ってる。覚悟を決めてノックした。

「お待たせしました、ザ・デリソーですぅ」

(笑顔で笑顔で)

「どうぞ」

(やった!)

 時間を確認して事務所に連絡。前金を頂いてうがいと歯磨きを済ませる。
「これはちゃんとしなきゃね」とすんなりうがいに応じてくださるお客さん。
 慣れてるのかな?慣れてなくてもありがたい。

 浴室に入り、シャワーへ。
 お客さんに抱きつきながら一通り洗うと、ソープが付いたままの男性器をそっと胸で挟んだ。

「パイズリできるんだ~凄いね」

 胸が大きくて良かった。攻めるテクは多い方がいい。
 しばらくパイズリを続けて、ボディーソープを流す。全体的に流れたところで、そっと男性器を口に含んだ。

「あっ…いいですね…」

 不意打ちフェラ。ねっとりまとわりつくように舐めあげる。
 プレイはベッドの上だけで行うものじゃない。
 如何にして楽しませるか、私はいろいろ考えていた。

 ビクビクと口の中で反応する男性器。今は夏だから、少々浴室で裸になっても寒くない。
 しばらく男性器を吸い舐めると、改めてシャワーを流して身体を拭いて差し上げ、ベッドに向かう。

 「いやぁ30代は落ちつくねぇ~」

(ごめんなさい、ほんとは40代です…)

 そんなこと言えるはずもなく、「30代がいいんですか?」と何気なく聞いてみた。

「若い子は話が合わなくてね、落ち着きがないし。30代なら話も合うし落ち着きがあるから、いつも30代の人頼んでるよ」

「そうだったんですか…」

 30代に需要があるのが嬉しかった。

(まだまだ必要としてくれる人がいるんだ)

 俄然私は張り切った。

 いやらしくまとわりつくようなフェラを繰り広げた。経験のある女の強さを見せたかった。
 先っぽだけを執拗に攻めたり、咥えたまま裏筋を舌先でなぞったり、タマを口に含んだり、できる限りのテクを尽くした。

 今回もお客さんは手を使わずに感じてくれた。
 口だけで果ててくれることは、この上なく嬉しかった。

 プレイ後は時間まで世間話をした。世間話というよりは、迷惑メールの話。受信拒否をしてもひっきりなしに送られてくるのだという。
 確かに話している間にも、1分置きに携帯のディスプレイが光っていた。

 「男の人って大変ですね…」

 思わずつぶやいた。本心からだった。
 当時の私は迷惑メールとは無縁だったから、その煩わしさや大変さを推し量りながら、そうとしか言えなかった。

 時間が来た。
 シャワーを済ませ、「迷惑メール止まるといいですね」とお別れした。
 もちろん「また呼んでくださいね」とお願いして。

(いい人に当たったな)

 それが嬉しかった。

 待機所に戻り、「今からお昼食べます」とスタッフのお兄さんに断って、セブンで買った焼きラーメンをレンチンする。
 事務所近くにあるレンジの前で待機していると、いかにも厳ついB系なお兄さんに遭遇した。
 初めて見る人だ。おずおずと「お疲れ様です」と挨拶をした。
 しばらくして、温まった焼きラーメンを持ちブースに戻る。
 お茶もセブンで購入した。

(節約しなきゃ)

 水筒とお弁当箱の購入を考えた。

 お昼を食べて写メ日記をチェックする。『コメントが1件入っています』とメールが来ていた。
 開けてみると「ギニュー戦隊」と名乗る人からだった。『白い下着姿に惹かれた、また見せてください』とのことだった。

 つかみはOK。
 とりあえずは興味を持ってもらいたい。
 お返事コーナーに「メッセージありがとうございます。また下着写メ載せるので、楽しみにしてくださいね」とupし、次はどんな人からメールが来るのかを心待ちにした。

 お仕事コールを待ったが残念ながら鳴らず、今日も1本だけの接客になった。
『何もないよりはいい』と自分を納得させた。

第6話本番強要とその裏側

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