大学一年生の時、高校時代の友人二人と初めてファッションヘルスへ行った。
お店は前もって決めていた。
大阪の梅田にある「リッチドール」
大阪では超有名店である。
行く三日前からドキドキが止まらなかった。
当日、スポーツ新聞のチラシの地図を頼りにリッチドールへ向かった。
『確かこのあたりなんだが…』と周りをキョロキョロしていると、呼び込みのオジサンが声をかけてきた。
「ひょっとしてリッチドール探してるの?」
「あ、はい」
「お店、こっちだよ」
言われるまま、そのオジサンに付いて行った。
「じゃあ、5千円ポッキリだからね、前金で」
何の疑いもなくお金を支払い、小汚い雑居ビルの地下にある一室に案内された。
そして、カーテンで仕切られているだけの小部屋に入った。
真っ暗で何も見えない。
しばらくして女性が入ってきた。
「いらっしゃい」
真っ暗で顔は見えないが、酒焼けなのか、妙に低音でかなり年配のようだ。
不安になった私は恐る恐る聞いた。
「あの、ここリッチドールですか?」
「え、“リップドール”ですけど」
『やられた…大人ってこんな汚いことするんだ』
そう思った。
なんとかその店を脱出し、改めてリッチドールを探した。
真のリッチドールは目と鼻の先にあった。
店内は先ほどとは打って変わって明るい。
そして、何とも言えないような甘美な匂いがした。
会計を済ませて待合室に入ると、そこにはギラギラしたおちんこ達が20人は居ただろう。
一時間以上待たされ、やっと私の番号札が呼ばれた。
「いらっしゃいませ!」
とんでもないほど綺麗な女性だった。
短い時間であったが、私は彼女のサービスを堪能した。
そして彼女は最後に言った。
「お兄さん、今日はありがとう、お兄さんのお尻の穴、とってもきれいだったよ!」
他に褒めるとこなかったんだろうか?
コメントする(承認制です)