あれは20歳過ぎの話だ。
俺はまだ遊びたい年頃だった。
その頃はモバグリ(モバゲー・グリー)全盛期で、結構な数の女とヤっていた。
モバグリはプロフィールに映りの良い写真を載せて伝言板に書き込めば簡単に釣れた。
そこで出会った女の話である。
ずっと貴方のことを待ってたの
その子とはモバゲーで出会った。
あゆという名前で、自分のことを「あっちゃん」と呼んでいた。
俺はプロフィールを見て、変わった子だけど顔は中の上と判断し、伝言板に『良かったら連絡下さい』と書き込んだ。
そして返信が来た。
あゆ『ずっと貴方のことを待ってたの、久しぶりだね』
(あれ?俺前にやり取りしたことあったかな?適当に話を合わせるか)
あゆ『あっちゃんは俺ちゃんと久しぶりに会いたいな』
(会ったこともある?写メ見る感じそれは無いだろ)
俺『とりあえず会う?車で行くよ』
あゆ『俺ちゃんは相変わらずエッチだなー』
俺はこの女とヤったことがあるのか?
昔過ぎて覚えてないのか?
とりあえず待ち合わせ場所を聞いて向かう。車で30分位の所だ。
車にあゆを乗せるが、全く会ったことある気がしなくてヤバい。
会話の内容で思い出そう。
海岸線に車を停めて話をすると、何かおかしい。この子ブッ飛んでる。
あゆ「あっちゃんね、○○って名前を付けた犬飼ってるの、俺ちゃんは○○のこと好き?」
(その犬に会ったことも写真すら見たことねー。ダメだ、とりあえずヤってから考えよう)
俺は車の後部座席に移動してあゆを呼んだ。
あゆ「相変わらずだね」
すぐに脱がせるが、この体も見覚えが無い。
とりあえず俺はセックスをした。
あゆは喘ぐと言うより笑っているような感じだった。
ごめんね。やっと一緒になれるね
ヤり終わって賢者タイムの俺は、謝って聞いてみた。
俺「ごめん、正直どこで会ったか思い出せないんだけど、俺達どこで会った?」
あゆ「あっちゃんと俺ちゃんはむかーしのむかーしに出会ったの、あっちゃんが生まれる前の時代に」
(え?言ってる意味がわからない。あかん、この子ヤバい子だ)
俺「そ、そうなんだーそれはさすがに覚えてないな~」
あゆ「徐々に思い出してくれれば、あっちゃん怒らないよ!」
俺「わかった、今日は帰ろうか」
あゆ「うん!久しぶりに会えて嬉しかったよ」
俺はあゆをブラックリストに入れた。
後日、知らないアカウントから連絡が来た。
『あっちゃんが悲しんでるからブラリ解除しろよ』
モバゲー出身の囲いの男達である。
『あっちゃんのプロフを見ろ』というミニメが多く、見てみると
『あっちゃんと俺ちゃんは過去も今も結ばれる運命にあるの、今は障害があるけどいつかは絶対に結ばれるんだ~みんな協力してね~俺ちゃんこのメッセージみ見たら過去に二人で行ったあの場所に来てね、ずっと待ってるよ』
(知らねーよ、そんな場所)
俺は怖くなり、ブラリをしたままモバゲーを辞めた。
グリーを活動拠点に移したが、数ヵ月後、何故かグリーのアカウントにあゆからミニメが来た。
あゆ『出身地と年齢で調べてたから時間かかっちゃった、ごめんね。やっと一緒になれるね』
俺は怖くなってグリーも退会した。
携帯番号もメアドも教えてなかったので、今現在まで実害は無い。
あゆは今も俺のことを探しているのだろうか?
第18話浮気癖が治らないJK
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