俺達はよく夜中に1つの車に集まってコンビニの駐車場で話していた。
外は夏真っ盛りだ。
友達C「それにしてもうちら毎日暇だな、最近は心霊スポットしか行ってないな」
友達B「それも野郎のみでな」
友達A「仕方ないだろ、現実世界に楽しみがないんだから霊界に求めるんだよ」
俺「名言だな」
友達D「たまにはどっか出掛けるか」
皆で「どこいく?」と話していると、最近CMで流れている福島のテーマパークに行くことになった。
ハワイアン的な所だ。
俺達は水着などの用意の為に一旦帰宅した。
これ、女と来てたら最高だな
深夜出発して朝ハワイアン的な施設に着いた。
(入場料金たけえな)
まだ開店していなかった。
開店まで待ってプールと温泉を楽しんだが、カップルと家族連ればかりだった。
俺達は一通り楽しんだ後、コンビニで雑誌を読む。
山形で明日大きい花火大会があるみたいだ。
俺達は夜中、山形に車を走らせた。
明日の夜まで時間があるため、蔵王のお釜を見に行った。
蔵王を登っていると走り屋に遭遇し、危うく事故るとこだった。
走り屋インを攻めすぎ。
途中に門があり、お釜までは到着できなかった。
車を停めると、外には天の川が流れていた。
友達A「これ、女と来てたら最高だな」
俺「男だけどね」
友達A「誰か近くに女の知り合いいないの?」
俺「蔵王のお釜付近に女の子の知り合いいたら凄いわ、明日、現地調達しようぜ」
友達A「浴衣捕まえようぜ浴衣」
翌朝起きると雲海が広がっており、幻想的だった。
(女の子と来たかった)
お釜を見たあと花火会場に向かった。到着したが、まだ早かった。
俺達は途中で購入したレジャーシートを敷き、場所を取っておいた。
周りを観光するが何も無い。
女も全然いないのでナンパも出来ず、花火大会の時間が近付いたので戻る。人は結構いるが、そこまで混んでない。
(あれ?もしかしたらそこまで大きい花火じゃない?)
花火が上がるが迫力はあまりなく、最後のメイン花火のナイアガラも期待外れだった。
客は家族がメインで引きも早い。俺達は少数の女に声をかけるが、ナンパに失敗した。
誰も援護に来なかったのはひどくないか
近くの営業時間が終了したドラッグストアに車を停め、帰るかどうかを相談する。
友達B「まじどうするか?今から帰る?」
友達C「帰り、結構時間かかりそうだから凹むな」
俺「遠出して収穫0だからな」
友達A「おい、浴衣女二人組!歩道のとこ!俺行け!」
車の窓を開ける。
俺「こんばんは~!」
俺は手を振る。
女二人組は驚いて立ち止まり、手を振り返してくる。
友達A「あれ、いけんじゃね?俺行け!」
俺は扉を開けて近付いた。
(若いな、高校生だろうな)
俺「○○から旅行に来てるんだけど、男ばかりでさ、思い出作りにちょっとだけ地元の子と話したいんだけどいいかな?」
女の子達は耳打ちをして相談してる。
女「いいですよ」
俺「ありがとう、いい思い出になるわ」
俺は車に振り向きオッケーマークを出す。
車内ははしゃいでいたが、誰も援護に来なかったのはひどくないか。
女の子は白い浴衣とピンクの浴衣の二人組だ。
自己紹介をしつつ、コンビニに歩いて酒を買いに行った。
車には定員オーバーするから乗れなかった。
ドラッグストアから300メートル位、ちょっと距離がある。
ドラッグストアの前にレジャーシートを敷いて酒盛りをしていた。
いい感じに打ち解けて、第一印象ゲームをやった。
男達は後ろを向いて、女の子達に第一印象が良かった人の肩を叩いてもらう。
友達A「じゃあまず外見が一番良かった人の肩を叩いて」
…俺は肩をちょっと叩かれた。
『よっしゃー!!』って心の中で叫んだ。
友達A「あれ?肩叩かれてないけど終わってる?」
ピンク浴衣「終わってます」
友達B「うそー!夢がないよ夢が!」
友達A「じゃあ二番目の人を叩いて」
・・・
ピンク浴衣「終わりました」
俺は叩かれなかったが満足だ。
友達A「で!?誰が一番で肩叩かれた?」
手を上げる。
友達A「俺かよ!お前は色んな意味でもういいだろ!もう1人は?」
友達Dが手を上げる。
男達「うそーーー!?」
友達Dは全く喋らず、しかも童貞だ。
彼女は中学の時に1人、1ヶ月付き合っただけだった。
友達A「で、どっち?どっち?友達Dを叩いたのは」
ピンク浴衣「…私です」
俺達「おー!どこが良かったの?」
ピンク浴衣「寡黙なとこがいいなって」
友達A「マジか!?良かったな友達D」
友達D「ああ」
はい、お客様!よろこんでーー!
彼女達はコンビニのトイレに向かった。
俺「友達D、ぜっっっったいメアド交換しろ」
友達D「でも遠距離だぜ?」
友達A「お前このチャンス逃したら次いつ来るかわかんないぞ?必ず交換しろ」
俺「そうだそうだー」
友達D「でもさ、山形だぞ、ここ」
俺「そんなんだから、彼女できないんだぞ、俺なんかヤりに仙台まで電車で行ったんだぞ、1人で」
友達B「いや、俺は異常だから仕方ない」
彼女達が帰ってくる。
俺達は皆で協力して、友達Dにピンク浴衣とアドレスを交換させた。
友達A「もう酒ないな、追加で買ってくるか、俺と友達Dカップル同士で酒買ってきてくれ」
(おお、友達Aが珍しいことを言うもんだ)
俺達はコンビニに向かう、先導は友達Dカップルだ。
しばらく2人で喋らせようと思い、俺達は途中の工場みたいな所に入る。
結構大きい工場で、周りは畑だった。
俺「あいつら上手くいくかな?」
白浴衣「どうかな~?俺さんは私なんかでごめんね」
俺「なに言ってるの?肩叩かれたとき超喜んだよ、白浴衣の方がタイプだったし」
白浴衣「本当に?」
俺「本当だよ」
白浴衣「キスしたいな」
(はい、お客様!よろこんでーー!)
俺はキスをする。
しばらくして胸を触る、小さいが揉める。
浴衣の中に手を入れて揉む。
もう片方の手でそのまま下に手を入れようとした。
白浴衣「初めてが工場は嫌です」
俺「初めてなんだ?まぁそうだろうな、ごめん」
俺達は数回キスをして戻った。
コンビニにはもう2人はいなかった。
駐車場に戻る。
友達A「俺くーん?どうして遅くなったのかなー?おじさんに詳しく聞かせて欲しいな~?」
俺「エッチはしてないぞ」
友達A「『は』ってなんだよ、『は』って!じゃあ何したんだよ」
白浴衣「秘密です!」
朝方、友達Dが2人を車で送っていき、俺達はホームタウンに帰った。
今も友達Dは彼女がおらず、童貞だ。
いいやつなんだけどな。
第23話セフレとの沖縄旅行
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