読者投稿30代後半の男性
先月、ワクワクメールで1通のメールが届いた。
「おっ、どれどれ?」
前から気になってました♥仲良くしてくださぃ♥
なんつ~ストレートなヤツ。
まぁしかし嫌いではない。
他サイトなら危険極まりないメールだが、ワクメだし様子を見てみるか。
取りあえず、
メールありがとね。どんな人探してんの?オレのプロフ見た?それでもいいならまたメールして。
と送信。
すると、
はいプロフ見ました☆面白い方、写メ、ぼやけてるけどカッコイイですね。
多趣味でスポーツマン♥素敵です☆お願いします♥
余すことなく褒め尽くす彼女、オレは当たり前のように彼女のメールにときめいた。
完全に調子に乗りまくった有頂天なオレは、彼女への不安や不信感は100%無くなり、妄想可能な限界の美人を脳内に作り出してしまっていた。
なぜなら、彼女のプロフィールがこうなっていたからだ。
その1かわいさ:★★★★★
自己評価が全て★4つ以上!ブスではなさそうだ。
その2誰似:長澤まさみ
似てても普通は書けないだろう、恐れ多くて。
その3スリーサイズ:B88 W56 H87
文句ナシ、ほしのあきか!?
★の多さと長澤まさみが強烈すぎて、この際スリーサイズなどどうでもいい。
細心の注意を払いながら、メールのやり取り2時間あまりで会うコトが決定した。
あっそうだエンジンかけよう
数日後、21時半にとある公園で待ち合わせ。
10分前に着いたオレは、車から降りて周りを見渡すが…ただただ暗い。
人けもない。
(待てよまさか…彼女はあえて人けのない街中から外れたこの場所を指定してきた…。暗い→バレない、人がいない→見られないってことじゃね!?)
(遠回しに誘惑してくれちゃってんのかなぁ~。でもオレ車内イヤだしなぁ~)
妄想街道まっしぐらの中、
『コンコン』
『コンコン』
とドアのガラスを叩く音がした。
「N(オレ)さん?」
「ハ、ハイ」
「失礼するわね♥」
「どうぞどうぞ」
チラッ。
「あ、あの…」
暗くて見づらいが、女性は今どき滅多に見ないストールのような物を頭から被っている。
(ちょっと待てよ、今どき見たコトねぇぞ!?そんなモン!?)
エジプトの貴族が被っていたのをテレビで見たコトあるくらいだ。
(あっそうだエンジンかけよう)
オレの車はモニターを搭載してるから少しは明るい。
とその時、女性がストールを取った!!
ンギャヤヤヤーーーヤヤヤーー!!!
あなたのお母さんいくつ?
その女性はウソップ並に驚く外見をしていた。
「ごめんね♥プロフ少しオーバーに書いちゃった」
イラッ。
「愛嬌よ♥」
イライラッ。
「さぁ早く行きましょうよ♥今日は込1(ホテル代込み1万円)でいいわよ♥」
そう言ってオレの股間にタッチ、プツンと何かが切れる音がした。
「コラァァー!!!テメェ!ババァアァァー!おまえのどこが長澤まさみやねん!馬車に踏まれたミッツマングローブみたいな顔しやがって!よく見たら横顔ハチに刺されたみたいになってるやんけ!」
何が腹立つって、プロフがデタラメだったコトよりも込1にキレた!
じゃあなにか、オレが驚かなかったら別1にしようとしてたのか!?
オレが割りきりするとか言ったか?
あんたもそんな話してなかっただろ!?
「じゃどうするワケ!?」
「ハイ?つ~か何歳?」
「…」
「あんた、プロフでは30代後半ってなってるけど50代じゃなぃの?」
「あなたのお母さんいくつ?」
「56だけど」
「あっな~んだ一緒じゃない♥オホホ」
車から降りてババァの所に行き、
「ほらあんたもう降りなよ」
「何よ!?」
「つ~かもうムリッつってんの!ご丁寧に送って来た写メまで偽造しやがって!」
「じゃF04(フェラ4千円)でどうかしら♥」
「まぁだ言うか!?帰れバカ!」
そう言うと、ババァは奥に停めてあった車で帰って行った。
小1時間もやり取りしていたオレは放心状態が解けるまで、その後しばらく公園で缶コーヒー片手に未来を見据えていた…。
正直に言ってたら、オレもあそこまで怒るコトはなかった。
全部ウソはあんまりだろ…金まで取ろうとするし。
オレのドキドキ返せぇぇーーーー!
皆さんも甘いプロフと誘惑には気を付けてね(笑)
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