シリーズ物【愛すべき異常性癖者たち】
世の中には色んな性癖を持っている人たちがいる。
日本の「多文化共“性”社会」を目指して、俺が今までに出会った、あるいはこれから出会うであろう『異常性癖者』にスポットを当てたシリーズ第2弾。
後輩のT君は、異常なくらい「穴」が好きな男。
普段はフリーのイラストレーターをやっていて、ちょっと外見はヘンテコな奴だが、まぁ至って普通の男である。
「穴」と言えば、まず最初に女性器を連想するのが漢(おとこ)というもの。
男で女性器が嫌いな人はいないと思うし、男は基本、全ての局面において、本能的に「穴」を追いかけていると言っても過言ではない。
ところがT君は、女性器やアナルだけではなく、
「穴」そのものに興奮してしまう。
もちろん、チンチンが入る程度の「穴」限定なのだが、穴を見るとムラムラして、挿入したい衝動が抑えきれなくなるという。
まぁ、俗に言う変態だ。
外国では、車や家財道具などの愛好家が、コレクションが愛しすぎて“性愛対象”となり、車のマフラーにチンチンを突っ込んでファックする変態が多いそうだ。
T君はちょっと違う。
「人工的に作られた穴」に興味はなく、「自然に作られた穴」に異常な執着心を持っている。
一度、とある釣り場へ夜釣りに行った時も、防波堤の壁に穴を見つけてはおもむろにチンチンを挿入する。
サイズが合わない時は、
「アカン、アカン…」
と何度も首をかしげながら腰を振る姿は、見慣れていてもちょっと引く光景である。
いつかの夏、バーベキューに行った時も、ジーッと一点を見つめてると思ったら、やっぱり視線の先の樹木に穴が空いていたりする。
(おい、昼間やし女もおるから止めとけよ…)
そう小声で制止したら、「アカン、アカン」とつぶやきながら頭を振って、一応は我慢する。
実際、穴に入れても射精には至らないケースが多いのだが、入れたくてたまらなくなる性癖は抑えきれない。
T君はいつも、真夜中に“犬の散歩”に行っては、誰もいない公園で木や地面の穴を探し、チンチンを突っ込むという。
一時期は、野球場の地面にスコップの取っ手でいい具合に穴を掘り、挿入するのにハマっていたらしい。
一度、巡回中の警察官に不審者として捕まりそうになったため、『これはマズイ』と思って頻度を落としているそうだ。
ある日、T君に質問してみた。
「お前、なんでそんな自然界の穴に挿入したいんや?」
変態に対して身も蓋も無いことを聞いたら、T君はものすごく照れた表情を浮かべ、もじもじしながら
「『俺、今地球とセックスしてるぜ~!』って思うと興奮しません?」
うん、悪いけど全然しません。
T君はさらに続ける。
「だってTENGAを含めオナホールってただの『穴』でしょ?そこにチンチン突っ込むのはOKで、なんで自然界の穴に突っ込むのはダメなんすか?」
「なんなら俺のほうがスケールは大きいっす!」
もはや言葉が出なかった…。
人に迷惑をかけない程度に挿入を楽しむように、とだけT君に伝えた。
もし、皆さんの近所にいい感じの「穴」があれば、それはT君がチンチンを突っ込んだ後かもしれない。
次の記事ぶっ飛んだ「羞恥心」
【愛すべき異常性癖者たち】常識破りの「穴マニア」
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