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【本当は怖いホストクラブ】気の利かないホストたち

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【本当は怖いホストクラブ】気の利かないホストたち
シリーズ物【本当は怖いホストクラブ】

読者投稿30代後半の女性

 まず、行くだけ時間と金と気力の無駄です!

 私がよく足を運んでいたのは、大阪ミナミでもそこそこ著名な大箱(比較的大きなお店のこと)と言われるホストクラブでしたが、そこで「おお!兄ちゃんプロやな~」と言えるホストが席に着いたのは、ただ一度きりでした。

 それ以外は…自分が喋りたい事を喋っているだけで、こちらを愉しませたり、興味を持たせる知性や話術は無い。

 イケメンぶっている男は多いですが、真のイケメンは居ません。
 酷いホストになると、何か勘違いして化粧をしている始末。

 大勢で寄ってたかって酒をバカ飲みして、バカなお囃子をして、客を大量のアルコールと音楽と照明で誤魔化すしか能が無い。

 退屈。

 ウルサイ。

 退屈。

 香水が臭い。

 馴れ馴れしい(誰が肩を抱いていいと言ったか)。

 退屈。

 服装センスが最悪(ケバいだけで下品)。

 退屈。

 あああああ、幾ら書いても足りないwwwww
 とまぁ、これが99%のホストを表現する言葉です。

 まぁ、なんでこうなるかって言うと…私たちホステスもまた、お客様を接待して対価を得ているわけですから、どうしたって見る目が厳しくなるんです。

 自分より遥かに頭の回らない、気の利かないホストたち。

 歌ってくれても、上手な人なら聞いていても楽しいものですが、芸として客を惹きつけるなら、余程の美声じゃないとね。

 テーブルの上に有る小物や、カラオケBOXによく置いてあるようなタンバリン。
 そういう物で変わった特技を見せるホストも居ましたが、その日の内に見ただけの私に真似されている程度のものは芸として認められません。

 これという芸も無く、歌も下手くそでウルサイだけ。
 そのくせ馴れ馴れしく、許した覚えも無いのに身体に触れてきて、あげく口走る台詞が「俺のこと、好きになってもいんだよ…」

 ぶはぁぁぁぁああああっ!(身震)

 そうなんです。ホストは、『いかに面の皮が厚いか』を競う職業なんです(失礼)。

 私が一番行く機会の多かった店には、本当に様々なホストが居たんですが、私は当時、その店のオーナー、No.2に次ぐNo.3の顧客という事になっていたんですね。その3名以外にも2~30人は居たかな。

 このNo.3…別に惚れてたわけでもなく、オキニだったわけでもなく、私のイベントサークルの先輩だったんです。
 サークル時代から非常に面倒見の良い、お兄ちゃん気質の人でした。

 私や私のヘルプが酔い潰されたり、タチの悪いお客の席に捕まった時、比較的暇な時間帯であれば、電話一本でお客として店に来てくれるんです。

 本来であれば、口座ホステスならまだしも、いちヘルプの身では、酔い潰されたら最後、強制的に早退扱いになります。そうなれば当日の日給は無し、下手をすると罰金が追加される事になってしまうわけです。

 これは、いかに私の為に頑張ってくれた結果と言えど、庇いきれない場合も有り、そういう時は『酔い潰れて凭れかかってイビキかいて寝てても文句言わないお客』が必要となるわけですね☆

 実際には他のお客様の目が有るので、余りにもだらしないのはアウト!
 ですが、そこはまぁ、平素の売上貢献度に応じて、店長を脅したりモニャモニャ。

 とまぁ、そんな日頃のご愛顧にお応えして、私も『どうせホスクラでお金使うならご恩返し』という変な互助会になっていたわけです。

 ところが、私とNo.3がお喋りしていても、まぁ当たり前ですが、特に楽しいとかトキメキの余地は無い。今更感だけが空しく漂います。

 当然、彼を目当てに店に来ているお客さんは他にも大勢居るわけで、

私「気遣わないで、仕事して来ていーよ。適当にやってる」

彼「お前も俺じゃツマンナイもんな…誰か席に着けるわ」

という会話で送り出します。

 こういう具合に、色んなホストが座ってくれるのはよろしい。
 よろしいが…接待して貰うどころか、『相手をしてあげる』ことが多く、ドッと疲れるばかりでロクな事が無かった。

 中には「ぼぼぼ僕、この商売初めてなんです…」と、緊張し過ぎてカチンコチンのホストも居たりしましたが、そういう時には自分がルーキーだった頃を思い出し、あえて意地悪はせずに田舎のお母ちゃんよろしく、

「飲まされるで。ご飯取ったげるから、今の内お腹に入れとき」

などと、良い人ぶってみせたりもするのでした。

 っていうかこの頃、私まだ19とか20歳なんですけどねwwwww
 当時は自分でオトナだと思ってたけど、クッソ生意気wwwwwww

 気が向いたら続きます。



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