読者投稿50代前半の風俗店経営者
JKリフレやJKお散歩などの「女子高生ビジネス」が衰退する反面、『メイド喫茶』が再燃の兆しを見せている。
しかし、このメイド喫茶が思わぬ出費を生んでしまうこともある。
メイド好きの人間にとっては残念な話だが、全国的に悪質なメイド喫茶が表面化しつつあるという。
メイドたちのなすがままにしていては、「ご主人様が喰われる」可能性もあるのだ。
具体的には、メイドとのゲームを強要し、負けたら飲み物をオーダーしなければならなかったり、店外デートに誘って高額なオプション料を請求するなど、最終的に万単位の料金が発生するケースも少なくない。
そもそも、メイド喫茶はその名の通り、法的にはただの喫茶店(飲食店)としての許可を受けて営業している。
つまり、オーダーを受けた飲食物を客のテーブルに運ぶことはOKだが、メイド喫茶では割とポピュラーなサービス、例えばオムライスに絵を描いたり、一緒に写真を撮るといった、風営法で「接客行為」に該当するサービスは出来ないことになっており、実際にそれらの行為によって摘発を受けた例もある。
メイド喫茶の客単価など、せいぜい1,000円程度だろう。
コーヒー1杯で長時間粘る客もいるくらいだ。
とは言え、『メイド喫茶』と銘打っている以上、常に数人はメイド姿のスタッフを待機させる必要があり、人件費の負担は大きい。
私の知る限り、秋葉原あたりのメイド喫茶は表通りから徐々に姿を消している。
1本裏道に入った所や、駅から少々離れた所に店舗を移しつつあるが、これは家賃負担を抑えるためだろう。
もともと、それほど大きく儲かる商売ではないのだ。
一方、メイド喫茶の主な顧客層たちは、「オタク市場」と言う言葉があるくらい、自分の趣味に対して出費を惜しまない人が多い。
そしてもう1つの特徴は、人間関係の構築が不得手であり、世間を知らないということだ。
可愛いメイドにおねだりされると、ついつい法外な金額を支払ってしまうのも致し方ない。
悪意を持って騙そうとする側から見れば、「美味しい存在」とも言えよう。
その結果、サービスは加速度的に過激化(違法化)していく。
このままでは遠からぬ内に、メイド喫茶も「風俗営業」のカテゴリーとされ、法規制を受けることになるだろう。
事実、昼はメイド喫茶、夜はメイドバーといった二毛作営業をするために、風営法の許可申請を検討する店も増えつつある。
無論、たとえ許可を受けたとしても、客とメイドを直接絡ませる「接客」は不可能だ。
もし接客をしたいのなら、キャバクラ等と同じ「2号営業」の許可が必要になるが、これを受けるには厳しい条件を満たさなければならない。
過去にも、最初の頃は穏やかな営業だったのに、過当競争などによってサービスが過激化し、お上の逆鱗に触れて潰されてしまった業種は多くある。
ある意味では「時代の仇花」とも言えるメイド喫茶。
今後どのように変遷し、どんな風に生き残っていくのか、風俗店経営者の私としては興味深いところだ。
がしかし、メイド喫茶で「ご主人様願望」に目覚めた女性が風俗業界に流れてくるのなら、悪いことではない(笑)
「お金使って下さいませ、ご主人様♪」悪質メイド喫茶にご用心!
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