私が出会い系サイトを始めたばかりの頃、まだ飲みからホテルへ誘うスキルがなく、飲んだりご飯を食べるだけでバイバイすることが多かった。
その頃に出会った女の子で、ベッドファイトではなく、フードファイトをした娘がいたので、その体験についてレポートする。
WANTED
- 写真
- なし
- 名前
- aya
- 年齢
- 23歳
- 職業
- SE
- 利用したサイト
- ハッピーメール
- 出会うまでの料金
- 300円
- 出会うまでの日数
- 1ヶ月
- 出会った場所
- 渋谷
「aya」との出会い
ayaはプロフィールに、「美味しいものが大好き」、「趣味は食べログで上位のお店を探して回ること」と書いていた。
他に書かれている情報も「食べ物」に偏っていたため、イメージ通りの体型なのではと疑ったが、掲載された写メを見ると太っている感じはしない。
黒縁メガネを掛けた地味な女の子という印象だった。
「ご飯行きませんか?」とayaから返信がきたので、「美味しいお店知ってたらそこ一緒に行きたいな」とメールを返す。
すると、「渋谷においしいイタリアンのお店があるからそこでご飯を食べましょう」というメールが。
その後、日にちを調整しての当日。
あいにくの雨と相変わらずの人ごみで会うのに手間取ったものの、無事にayaと落ち合うことができた。
写メは地味な印象を受けたが、実際に会うとハキハキものをしゃべる明るい性格をしていた。
ayaのほうは緊張している様子はなく、私の視線が泳いでいることを指摘されて笑われた。
そして、彼女に連れられておススメのイタリアンへ。
レストランを想像していた私だったが、着いたのはこじゃれたカフェで、そこはナポリタンが美味しいと説明された。
ayaとは属している業界が近かったため、勉強中の資格の話をしたり、お互いの仕事の違いについて話したりするうちに、会社のかわいい後輩と話しているような気分になり、出会い系の女の子と会っているということを忘れそうになった。
ご飯を食べたのは14時過ぎで、その後は喫茶店で小休憩。
そして18時過ぎになった頃、「お腹減ったし晩ごはん食べますか?」と言う彼女。
『え、さっきまだ食ったばっかじゃん??』と思ったが、ayaと一緒にいられることを喜んだ私は、あまりお腹は減っていなかったものの、その後見つけたお好み焼き屋へ一緒に行くことにした。
そこで晩ご飯を食べて、21時前にお別れ。
ただただ、普通の友人のような会話のみで、男女間の進展は一切なかったが、一緒にいて楽しかったため、『彼女と付き合えることになったらどうしよう』などといらぬ心配をしていた(笑)
フードファイト
その後もayaとメールのやり取りを続け、私の「久しぶりに肉をお腹いっぱい食いたい」という要望から、しゃぶしゃぶの食べ放題へ行くことになった。
前回は私のおごりだったため、彼女は「悪いから私も出す」と言ってきた。
しかし、付き合える可能性を考えて見栄を張り、拒む私との間で押し問答が続いた末、「どうせならせっかく食べ放題に来たのだから、どちらが沢山食べられるか勝負して負けた方が払うことにしよう」ということになった。
久しぶりの肉、ご飯、卵、野菜、デザートの食べ放題にテンションの上がる私は、テーブルに乗り切らないほどの皿を注文する。
ayaはその体に見合わず相変わらずの食欲で、私と彼女の横には空になった肉の皿が積まれていく。
90分の食べ放題だったが、ハイペースで食べていたため、60分前には腹八分目に。
肉の皿の数を見ると、私とayaは同じ枚数だった。
彼女も徐々にお腹いっぱいになってきたようで、口は「食べる」よりも「喋る」にシフトしていった。
このまま腹八分目で終えるのが一番良いのだろうが、男と女の勝負で負けるわけにはいかない。
当初、勝負を引き受けたときのシナリオとしては、私が勝った上で「半分出すよ」であって、負けて全額出すことになるのは格好悪すぎる。
そんな気持ちで肉を注文して食べ続けていたが、残り15分ほど前になった頃、遂に限界が。
これ以上一口でも食べると吐くというレベル。
ayaがいろいろと話しかけてくるが、正直、呼吸を整えて気持ち悪さが引くのを待つ、精いっぱいの上の空の状態。
「ごめん、ちょっとトイレ」と言って席を立つ私。
少し歩いて気分を落ち着かせるだけのつもりだったが、トイレに入った瞬間、吐ける環境が整ったためか急にこみ上げてくるものが。
慌てて個室に駆け込み、溜まっていた気持ち悪さを全て吐き出す。
実際に吐いたのは、学生時代調子に乗って飲み過ぎたとき以来で、まさか社会人になって「出会い系で会った女の子との食事」で吐くことになるとは思いもしなかった。
その後、ようやく落ち着いてから何事もなかったかのように自席へ戻る。
するとayaは「大丈夫?遅かったねー」と、更に注文したらしいパプリカをかじっていた。
やっと気持ち悪さも引いた私だったが、さすがにもうこれ以上食べる気にはなれず、彼女が最後にアイスを食べる様子を見守っていた。
結果は引き分けということになったが、吐くまで追い込まれた私の完敗であった。
結局支払いは割り勘となったが、私より沢山食べる女の子の存在に、なぜかプライドが傷つけられた気がした(笑)
その後、3回目のデートでayaと居酒屋へ行き、一度だけキスをした。
お腹いっぱい食べた後、目を瞑らせてキスをしたが、その後の進展はなく音信不通となった。
彼女は私ではなく、どうも食べるほうに関心があったのかもしれない。
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