ライター國友ステロイド
現代日本において、裏風俗の代表的存在とも言える「チャイナエステ」。
多くの鉄道が乗り入れる駅周辺の路地には、無数の店舗が怪しい看板を掲げており、単線の場合でも駅前なら必ずと言っていいほど目にする。
エステ好きの人々にとっては探検し甲斐があり、なかなか飽きないジャンルの風俗ではないだろうか。
しかしほとんどの場合、そんなチャイナエステ店の性的サービスは法律で禁止されている。
風俗営業の届け出をせずに、「潜り」で客の性欲を満たして料金を得る…つまりは売春行為なのだ。
今回は筆者独自の取材で明らかになった、チャイナエステ店の黒い部分をご紹介しよう。
1つの巨大な組織がエステ界を牛耳っているのではないか
知っている人も多いだろうが、風俗店のバックには「ケツ持ち」と言うヤクザが存在する。他の暴力団グループとのトラブルを避ける為には必要不可欠な繋がりだ。
これが潜りのエステ店なら尚更。違法店は脅される要素が満載なのだ(噂によれば違法店にとって最も脅威なのは、ヤクザよりもweb上で情報をリークしてしまう我々のような風俗ライターという説もある)。
ここで気になる事がある。
某地域を見てみると、チャイナエステ店の店名が似たり寄ったりでまとまりがあるのだ。
さらにはHPのテンプレ・デザイン・雰囲気どれをとっても同じで、こことここはグループだなというのがなんとなく分かってしまう。
例えば、埼玉県大宮駅周辺のチャイナエステ店を見てみよう。
この駅周辺には実に20以上のチャイナエステ店があるわけだが、店名やHPのデザインからある程度派閥が浮き彫りになってくる。『ひまわり』、『いっぷく』、『やすらぎ』などが属する系列が、この地域では特に力を持っているように感じる。
と言うよりも、この雰囲気の店舗は新宿・渋谷・池袋などどこへ行っても存在する為、もはや1つの巨大な組織がエステ界を牛耳っているのではないかと恐怖さえ覚えるほど。
そうやってグループ展開していく事により、界隈のエステ市場を制圧。暴力団はそこから多くの資金を得ているのだ。
お姉さん、ここのお店にはどのくらい居るの?
う~ん、まだ3ヶ月くらいよ。前は東口にいたんだけど移ったの。こっちのほうが安いからお兄さんまた来てね
へえ、向こう側にもあるんだ
うん、忙しい時は今でも行ったりするよ
何よりも、女の子自らがこう証言していた。
チャイナエステ嬢の給料体系から見える「搾取」の現実
いくら経営方針としてヌキのサービスを行っていても、女の子によってはそれを無視して
当店は風俗店ではございません
という、あのフレーズでいくらでも客をかわすことが出来るだろう。
しかし、彼女達の給料体系と勤務状況では、「抜いてあげるしかない」という感じがするのだ。
今日はお客さん何人くらい来たの?
まだ2人。暇すぎてしょうがないよ~
この時、時計はすでに深夜0時を回っていた。
1日働いて売り上げ2万円…これではさすがにやっていけないだろう。
え、そんなに少ないんだ。お姉さんも大変じゃない?だって全部貰えるわけじゃないんでしょ?
そうだよ!私が貰えるのは3,000円ちょっとだよ!
少なくともバック率が5割の風俗業界で、3割弱とはひどい話である。
これでは固定客を1人でも多く掴まないと生活すら不安だろう。その為にはチップなしでの抜きはやむを得ないという事だろうか。
チクられたら強制送還、「不法滞在嬢」の存在
また、別の女の子には思い切ってこんな質問を投げかけてみた。
日本のビザ取るのって大変でしょ?お姉さんはどうだった?
一瞬で曇る顔色。ちょっと聞いちゃいけない事を聞いてしまったか。
持ってないよ
彼女はあっけなく自白した。
話によると、この子は日本に来てもう3年。ビザ無しで働けるわけなどない。
という事は、やはりヤクザの力か。女の子から高い紹介料を取り、日本で違法に「働かせてあげている」のだろう。
う~ん、お店は繁盛していなくても立派な資金源になるのだな……。
これでは経営方針に逆らうこともなかなか出来ない。
筆者が身を切ってリークすれば君は強制送還、下手したらムショ入りだ。
その辺の危機意識をしっかり持った方がいいと思うのは私だけだろうか。
最後に
なんだか暗い話になってしまったが、ひとまずチャイナエステ店の裏側は忘れよう。
私が皆さんにお伝えしたい事はただ1つ。
女の子達の為になるのなら…
これからもチャイナエステで盛大に抜いて貰おうではないか!
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