今回は、出会い系を始めて3ヶ月頃の出来事をご紹介したいと思います。
その日は新宿歌舞伎町にて、某出会い系サイトで知り会った「一般女性」から、
一緒に飲みましょう!
というお誘いを頂きました。
まさかこの後、痛い目を見るハメになろうとは…。
「これから新宿で飲める人いない?」始まりは掲示板の書き込み
10月某日、私は休日のため自宅に居た。
何か面白い事は無いかな?
と、入会したばかりの某出会い系サイトを眺めながらの暇潰し。
出会い系とは言え、スムーズに会えない事を予想しつつ…「通常掲示板」の
これから新宿で飲める人いない?
との書き込みに目が留まり、メールを送信した。
その女性の返信スピードは非常に早く、私は悪質な業者(援デリ等)ではないと根拠も無く確信する。
その後もメールのやり取りはスムーズに進み、19時に新宿で会う事になった。
出会い系は、会える時と会えない時のムラが非常に激しい。
やり取りをしている最中は『こんなにテンポ良く進んでいいのか?』と感じたが、今から綺麗な女性と飲める好奇心が先行していたのだろう。
この間いい感じのBAR見つけたんで、そこでもいいですか?
女性は予定通りに、約束した場所で待っていた。時間をきっちり守ってくれた点は非常に好感が持てる。
目の前に居たのは身長155cmほど、ロングヘアで鼻が高い20代。世間一般的な「美女」だった。
経験が浅かった私は、『こんなに綺麗な女性と飲めるなんて、出会い系もやってみるもんだな!』と好奇心MAX。
この時、後に起こる衝撃的な事件を予想することは出来なかった。
私は大衆居酒屋を利用しようと考えていたが、とりあえず女性の要望などを聞いてみる。
初めまして!よろしくお願いします!どこか行きたい居酒屋とかはありますか?
今日はよろしくお願いします♪ 行きたいお店…この間いい感じのBAR見つけたんで、そこでもいいですか?
女性にそう言われたら、男性として断る理由はない。
その為、彼女が勧める「いい感じのBAR」へ向かう事にした。
集合場所から徒歩30秒ほどの位置に、そのBARはあった。
入店すると、一般的なカウンターバーで、居心地も良さそうな印象だ。
私と彼女は、席に着いて飲み物を注文する。だがこの時、私は1点確認すべき事を見落としていた。
それは、メニュー表の下部に記載されていた「テーブルチャージ(席料)」と「TAX(税金)」だ。
メニュー表を見ると、飲み物は1杯1,000円から2,000円程度。
その為、『お金は大丈夫だろう』と、なんの裏付けも無く彼女を「信用」してしまったのである…。
話が弾むにつれ、「スパークリングワイン」の消費量が加速する
2人で着席した後、まずはお互いの自己紹介や趣味の話などを始める。初対面の男女なら普通の光景だ。
どうやら1ヶ月前に彼氏と別れたらしく、それがきっかけで出会い系に挑戦したとの事。
話が弾むにつれ、女性は「スパークリングワイン」をかなりのペースで注文し続ける。
私が1杯目の生ビールを半分飲んだ時には、彼女は4杯目に突入していた。「爆速」と言わざるを得ない(笑)
(きっと最近嫌な事があったんだろうな…)
内心そう思いつつ、仕事の話、人生の価値観などの談話を続ける。
彼女は喋るのが好きなタイプらしく、私は聞き手に回りながら話題を振る。
会話の盛り上がりに比例して、彼女の酒の消費量も増えていく。
相席して50分が経過…私が女性のペースに圧倒されながら2杯目のビールを空けた時点で、彼女は8杯目を飲み干そうとしていた。
一般庶民の私は、徐々に会計に対する不安が込み上げるも…その事を伝えられず、表情にも出せなかった。
予定があるから、9時までしかいられないんだけど大丈夫?
相席から1時間が経過。正確な時刻は20時40分。
ゴメン!9時から予定あるの忘れてた!その時間までしかいられないんだけど大丈夫?
あ、それはしょうがないよ!全然大丈夫!
そして、会計をする為に店員を呼ぶ。
この時の私は、「割り勘」というなんの根拠も無い予想をしていた。
しかし、出会い系初心者のこの考えは甘すぎたのだ。
手渡された領収書を見てみると…
約24,000円!!
普段はBARを利用しない為、相場は分からないのだが、予想を遥かに超えた金額だった。
そしてこの時、メニュー表下部の「テーブルチャージ」と「TAX」の存在を知る事となる。
テーブルチャージは男女とも約2,000円、TAXは23%だった。
女性は10杯前後の飲み物、私は3杯とつまみを2種。おそらく歌舞伎町のBARの相場としては、特に高いと言えない料金設定なのだろう。
申し訳ありませんが、●●社のカードは取り扱っておりません
恐る恐る彼女に聞いてみる。
出会い系は初めてなんですが、こういう時って割り勘でも大丈夫なんですか?
うん、私カードあるから大丈夫!割り勘で!
良かった…あんなに爆速で飲み続けられたら財布が持たない(笑)
これで安心、出来るはずだった…。
お会計はどう致しましょう?
カードで!
……申し訳ありませんが、●●社のカードは取り扱っておりません
彼女に聞いてみる。
今現金とかあるかな?申し訳ない…
現金全くないんだよねww カードしかない!!
この子は、普段どんな生活をしているのだろうか?
少なくとも、一般人なら5,000円は持っているはずなのに…(笑)
ヤバイね!カード使えないってww 代わりに払えたりする??
この時、私の財布にはギリギリ払える程度の現金しか入っていなかった。
…しかしだ。
私はクレジットカードを持っていなかったのだが、彼女が会計時に提示したカードは日本で有名なカード会社の物だった。そのカードが使えない事などあるのだろうか?
「現金が無い」という発言の真意も不明だが、せっかく一緒に飲んだので問い詰める事は避けた。
仕方なく、全額の24,000円を支払う事にした。
店を出ると、彼女は…
お金は今度また飲んだときに返すね!じゃあこの後予定あるから…バイバイ!
そっか、了解!(笑)
そして、彼女は新宿の闇へと消えて行った。
当然ながら、返済は全く期待できないだろう…(笑)
それ…最近流行りの『プチボッタ』っすよ。やられましたね
その後、私は今回の衝撃的な出来事を友人に相談した。新宿で飲む時は、毎回お世話になっている事情通だ。
彼によると…
それ…最近流行りの『プチボッタ』っすよ。やられましたね
はぁ…やっぱり…
また、その時に偶然見掛けた知り合いのキャッチ(悪質なキャッチではない)にも、例の1件を話しつつ最近のボッタクリ事情を聞いてみた。
(店と女性は)間違いなくグルだね。最近の歌舞伎町は警察に目を付けられてるから、20万とか30万とかのあまりにも高額なボッタクリはほとんど無いよ
でもその分、微妙な額のプチボッタが多いんだよね。今回の件だと、女の子には30%くらいバックされてるんじゃないかな?
彼曰く、このプチボッタは約20年前に流行った手口だそうだ。
まず、「ナンパ待ち」を装った女性が歌舞伎町の路上で男性を誘う。そして繋がりのあるBARなどに誘い出し、酒を飲みまくり、そこそこの金額を請求する。女性は色々と理由を付けて一切支払わない…。
「恐喝」とまでは言えないが、「美人局」に近い印象だ。
更に付け加えると、本当に払えなかったのなら、別れた後に
今日はゴメンなさい!
の一言もありそうなものだが、それさえも無かった。
これは確信犯としか思えない。
また、歌舞伎町交番にも情報を聞きに行った。
すると、同様の被害はあまり聞かないと言う。
考えてみれば、女性と店舗がグルなのは「道理的」に問題はあるが、恐喝・暴力が無い限り「罪」に問う事は難しい。
偶然にも身近な友人が、1年前に六本木で私と同様の被害(?)に遭っていた。その時は警察には行かなかったらしい。
数十万円ならともかく、数万円程度なら「ボッタクリ」と判断しづらいのだろう。
店側の巧妙な手口により、「料金トラブル」としか扱えない
『プチボッタ』に遭った翌日。
件の女性は、更に2日連続で某出会い系サイトの掲示板に同様の書き込み行い、“飲み相手”を探していた。
通常、警察は飲食店から法外な請求をされたり、今回のようなプチボッタ事案では絶対に動かない。
実際、週末の歌舞伎町交番には、ボッタクリの被害を訴える男性が多数訪れるが…
お互いに話し合って決めて下さい
と言われる確率が非常に高い。
警察は基本的に、「刑事事件」でない限り動けないのだ(この規則を「民事不介入」と呼ぶ)。
また、料金トラブルのような「民事事件」には「私的自治の原則」が存在する。
筆者の補足「私的自治の原則」とは?
私人間の法律関係すなわち権利義務の関係を成立させることは、一切個人の自主的決定にまかせ、国家がこれに干渉してはならないとする原則を指す。
つまり、ボッタクリ被害に遭っても、その場で明らかな犯罪行為(恐喝・暴力など)を証明できない限り、立件できないのだ。
本来ならボッタクリは、「ぼったくり条例違反」と「詐欺罪」に該当する犯罪行為。
被害者の心理的には警察が刑事事件として介入すべきだが、店側の巧妙な手口により、「民事上の料金トラブル」としか扱えないケースがほとんどのようだ。
ボッタクリ被害を避けたいなら、絶対に客引きに付いて行くな
歌舞伎町に限らず、ボッタクリ店はキャッチの口上からの見極めは非常に難しい。
もちろん、前述の知人のような「良いキャッチ」の存在も付け加えたいのだが、最も安全な回避策は絶対に客引きに付いて行かない事だ。
また、基本的に歌舞伎町は1人で歩かないほうが良い。最近は黒人が無理やり手を掴み、入店させようとする事案が多いからだ。
これも、完全に違法な客引き行為に該当する。
冷静に考えると、『キャッチを使う店=マトモではない店』である事はそれなりに予想が付く(もちろん例外も存在する)。
サービスが悪く客が来ない為、ボッタクリという卑劣な行為で利益を生み出す。「支払えない」と言えば
身内にバラすぞ?
ウチと裁判するか?
などと、高圧的な態度で脅しを掛ける。
しかし、どんなに注意を払っていたとしても、ボッタクリに遭ってしまう事もあるかもしれない。
その時は、料金の減額交渉をしてみよう。それが難しい場合、納得できる金額を置いて帰る事だ。
違法行為をしているのだから、彼らが法廷で争う事は絶対に無い。
最後に
今回遭遇した『プチボッタ』は完全な違法行為と言えず、相手を罪に問えない。
知人のキャッチが話したように、最近の警察はあまりにも高額なボッタクリは見逃さない。
そこで、2、3万円ほどを請求する手口が密に流行しているようだ。その金額なら被害届を出せず、表面化する事も無い。
ネット社会の現代、
出会い系サイトは会える
という声を多く耳にする。
確かに、素人女性と繋がれるのは事実だろう。
しかし、一定の確率で、今回のような女性に出会ってしまう可能性がある事も頭に入れておきたい。
この記事を書いた理由は、同様の被害に遭う人が1人でも減って欲しいとの思いからだ。
庶民の懐事情からすれば、例え2、3万円でも高額である事は間違いない。
プチボッタに引っ掛かった事は悔しいが、「勉強代」として諦めるしかないだろう。
新宿歌舞伎町で遊ぶ際、出会い系を介して女性と会う際は、相手を信用しすぎず、疑う気持ちも忘れない事が大切だ。
かなり前に某出会い系サイトで可愛い女のコとアポったんだけど、実際に会ったら「オススメの店」に連れてかれたんだお・・・
でもそこは“高級クラブ”で、4人のホステス(出会い系のコも含む)が周りに座った結果、出る時に5万くらい請求されたんだお・・・
トントン拍子に話が進むからおかしいと思ったんだけど、巨乳だったからさ・・・(管理人の実話です)
まぁ出会い系サイトに限らず、便利なサービスはユーザーのモラルと使い方が問われる
サービスの提供者にとって、悪質な利用者の排除はそれこそイタチごっこだからな
結局、自分の身は自分で守るしかないという事だ
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