最近、『PCMAX』で少しだけ好調が続いている。
先日は割り切りで19歳の女の子と会った。
プロフィールは身長150~154cmでふくよか、スリーサイズは伏せられていた。
正直かなり不安なプロフだが、「ふくよか」と言えないレベルならお断りすればいいだけと考え、会うことにした。
そして私は、ある女の子を思い出した。
WANTED
- 写真
- NG
- 名前
- 夏代(かよ・仮名)
- 年齢
- 19歳
- 職業
- 学生
- 利用したサイト
- PCMAX
- 出会うまでの料金
- 100円
- 出会うまでの日数
- 3日
「夏代」との出会い
昨年のこと、私が待ち合わせ場所に着くと、彼女はすぐにやって来た。
サラッとしたダークブラウンのストレートヘア、丸い童顔、服装も清楚、目が細く、笑うと愛嬌がある。
体型も肉付きは良いが、「デブ」と言うほどではない。
私は夏代をクルマに乗せ、近くのホテルへ行った。
時間には余裕があるとのことで、お風呂にお湯がたまるまでの間、コーヒーを飲みながらしばし歓談、どうやら援デリ業者ではなさそうだ。
PCMAXには2ヶ月前に登録して、最近では週に何度も書き込みしているが、実際に会えたのは私で4人目とのこと。
私は話半分に聞いていたが、ダラメ(ダラダラメール)や冷やかしが多いのは本当らしい。
撮影はこれが2度目、ハメ撮りOKの女性は少数派なので、アポを取りやすかったのかもしれない。
脱ぐと確かに、「普通体型」と言うにはムッチリし過ぎ感が否めない。
けれど、胸もおしりも中身がビッシリ詰まっているような張りがあり、抱き心地も良い。
少なくとも、援デリ業者の「スリム」よりはずっといい。
エッチの後、再びコーヒーを飲みながらしばらく雑談した。
普段の夏代は流通業に勤め、アルバイトではなくフルタイムで働いているが、月給は手取りで月10万そこそこ。
一人暮らしなので、この給料だけではとても暮らしていけないという。
月10万で「暮らしていけない」とまでは言えないとも思うが、最近こんな女の子と会うことが増えてきた。
2~3年前、PCMAXで会う女の子は、風俗嬢を除けばほとんどが学生や主婦、無職やフリーター。
フルタイムで昼間の仕事に就いている女性は10人に1人もいなかった。
もちろん「昼間は普通のOL」という子も中にはいたが、少し話をすればそれが本当かどうかはすぐに見当がつく。
だが、今年は少し様相が違うようだ。
実際に話をしていて、普通の昼職に就いていそうな女性は今年で3人目、「偶然」とばかりは言い切れない気がする。
社会経済の不況がドン底を少し越えたところに、市民生活のドン底が来るという。
もしかするとPCMAXの出会いは、リアルタイムの市況をマスメディアよりも如実に反映しているのかもしれない。
ワーキングプア
パートやアルバイトではなくフルタイムで働いているのに、貧困線以下の収入しか得られない状況を「ワーキングプア(the working poor)」と言う。
国ごとに指標は異なるが、日本では年収200万円以下、フルタイム労働の場合は乱暴に計算すれば、時給を2,000倍したものが年収となるが、年収200万円の場合は時給1,000円、言い換えればアルバイト並みの賃金でフルタイム労働をしているということになる。
割り切りで会える女性の素性は、まず圧倒的にニートやフリーターが多い。
もっとも、私が対象としている女性は10~20代主体なので、もう少し上の層まで会えば、主婦が増えてくることだろう。
その次は学生や専門生が多いが、高校生は少ない。
風俗嬢もいるにはいるが、それほど多くはない。
仕事の後、深夜に活動する子もいるが、その多くは本業で疲れている。
休みの日にアポを取る程度だ。
そして滅多に会えないのが、フルタイムで仕事をしている女性。
どのくらい少ないかと言えば、「18歳の現役JK」と同じくらい、10~20人に1人ほどしか会えない。
私はほとんどの場合撮影系の出会いなので、「表の顔」を持つ女性たちとは本来無縁のはずなのだ。
だがこれは昨年までのPCMAX事情、今年は少し変化してきた。
先ほども述べたが、会社勤めをしている女性と会ったのは今年で3人目、例年に比べてかなり多い。
ピュア系では普通に仕事をしている女性が珍しくなく、PCMAXにそのような女性が多いことも確かだ。
しかし、仕事をしているのに割り切りも求めなければならない…そのためには撮影にさえ応じる。
これは、そんな女性にもワーキングプアが増えてきた、何よりの証左のように思える。
夏代は、親元を離れて札幌で一人暮らしをしているという。
月給は手取りで月10万そこそこ、これではギリギリの生活になってしまう。
月10万という収入は「生きる」ことが出来ないわけではないが、「暮らす」ことは厳しい。
鬼畜エロオヤジの私でさえ、「しかたなく」割り切りをする女の子と会うのはかなり後ろめたいものだ。
贅沢をしたいがために割り切りする女性であれば、お互いに欲張りな者同士の利害一致と考えればそれで良い。
けれど、相手の贅沢のために手助けをするか、暮らしに必要な手助けをするかと聞かれれば、やはり後者を選ぶ。
贅沢ではなく、生きる喜びを感じられるだけの「生活」をしたい。
誰にもこの希望を否定することはできず、そこには善も悪もない。
ならば、善悪の価値観だけで、「暮らし」を得るために割り切りする女性の心情を否定するわけにもいかない。
普段は真面目に働いているにもかかわらず、「暮らす」ために割り切りをする。
最近はそんな女性が増えてきた。
「後ろめたさを感じずにひとときの出会いを楽しみたい」
これが男の身勝手な願いだ。
リーマンショックに端を発する世界金融恐慌は、長いトンネルを抜けつつあるが、市民生活はまだ暗いトンネルの中。
未来永劫、真面目に働いているのに、「暮らす」ためどころか「生きる」ために割り切りをする女性が、現実のものにならないことを祈りたい。
3割増しの現実
昨年の秋、ハメ撮りした女の子と再会することになった。
ワーキングプアであり、生活のために割り切りをする女性、夏代である。
平日の16時前後の時間帯は、援デリ業者の書き込みは少ないが、一般女性の書き込みも少ない。
掲示板をパラパラと眺めていると、久しぶりに夏代の募集が目に止まった。
彼女はかなりムッチリした女の子だが、たまにはそんな女の子と会ってみるのも悪くないと思い、メールを送ってみた。
すぐに返信が来た。
私の提示額はイチゴ(ホテル代別1万5千円)だったのだが、「別イチ(ホテル代別1万円)でいいですから会ってください」と言う。
いかに再会であれ、自分から第1メールで値下げしてくる女の子は珍しい。
私としては異論があるはずもなく、ちょうど仕事が早く切り上げられたので、そのまま会うことにして待ち合わせ場所に向かった。
現地からメールすると、夏代はすぐにやって来た。
現れた彼女は、昨年会ったときよりも一回り以上太っていた。
私にはかなり厳しいムッチリ体型になっていたが、童顔で愛嬌のある顔立ちは以前と変わらず、話も楽しい女の子だったので合流してホテルへ向かった。
聞けば昨年に比べ15キロも太ったとのこと、以前の体重が50キロくらいとすれば、3割ほど増加している勘定になる。
夏代は私と会った後も、ときどきPCMAXで割り切り相手を募集していたが、その内に20キロ以上も太ってしまい、会ってもお断りされることが多くなったのでやめてしまったとのこと。
同じくらいの時期に彼氏とも別れ、頑張ってダイエットを始めたのだそうだ。
8キロほど減量に成功してPCMAXに戻ってきたが、自分から条件を下げたのにはこんな事情があったらしい。
夏代はバスルームで自分の裸を見て、脇腹を手で押さえて隠そうとした。
「こんなブタちゃんを写真に撮っても仕方ないよ~」
以前とは違い、顔を真っ赤にして眼をうるませている。
「もうちょっとやせとけばよかったなぁ…」
それでも写真を撮るうちに少しずつ緊張がほぐれ、
「これがホントのエロブタでござい…」
と言いながらポーズを作った。
エッチのときのクッション感は昨年と同じ、会って良かったと思う。
夏代は今年になって手取りで2千円ほど給料がアップしたが、やはり月収は10万ちょっと、生活は厳しいという。
月4万のアパートに住み、クルマは持っていないので、生活が成り立たないわけではないはずだ。
「15キロも太ったぶん食費かけ過ぎなんだよね」と言っていたが、いずれにせよ生活に余裕がないのは本当だろう。
なんとか今年こそはクルマの免許を取りたいので、頑張ってお金を貯めたいのだそうだ。
クルマを運転できるようになれば、今の職場でも給料が2万円くらいアップするので、PCMAXは卒業するとのこと。
夏代は着ている服もごく普通なら、バッグや財布も至って普通のノーブランドばかり。
割り切りしていることを除けば、夏代の金銭感覚は普通の社会人と同じ、生活も質素だ。
自分から条件を下げてきたのも、彼女の堅実路線の表れなのだろう。
夏代のような女の子が割り切りをする現代の世情は望ましくないが、やはりそんな子と会えるとどこかほっとする私であった。
今日PCMAXを見ると、彼女はすでに退会していた。
免許取得のめどが立ったのだろうか、それなら何よりである。
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