僕は離婚した。44歳だ。
これから“自由恋愛マーケット”で勝負していかなければならない。
40代にとって、恋愛市場は厳しい戦場だ。
だからこそ、40代男性は劣化したフィジカル的なスペックを補うべく、戦略的な手合いが求められる。
恋愛は「打率」ではなく、「1本のクリーンヒット」を打つ競技
戦略的な手合いと同時に、打席数を増やす必要もある。
いかんせん40代は打率が悪いのだ。
でも、恋愛は打率を競う競技ではない。1本のクリーンヒットを打てればいいのだ。
しかも実際の野球とは違い、本人が望むなら何打席でもバッターボックスに立てる。
99打席でヒットが生まれなくても、諦めちゃ駄目だ。
100打席目にバットにボールが当たれば、それで勝利なのだから。
そして、夜はクライマックスシリーズに突入する。
夜のMVPとお菓子のホームラン王は僕の物なのだ!
ホームラン王になる為には、“出会いエンジン”をフルスロットルで回転させなければならない。
イベント、手紙ルーティン、ストリートナンパ、バーでのナンパ、ネットのマッチングアプリの活用。
僕は最近、マッチングアプリを始めた。
出会い系。かっこよく言うと、「オンライン・ディーティング・サービス」だ。
サイバーエージェントのアプリなら最強かもしれない!
僕が始めたのは、『Tinder(ティンダー)』だ。
でも、あるルートから、サイバーエージェントが運営する『タップル誕生』が良いとの噂を聞いた。
その時、僕は思ったんだ。『確かにサイバーエージェントのアプリなら最強かもしれない!』と。
サイバーエージェントには、「アメーバ会員」という資産がある。
そして、アメーバブログやアメーバピグをやっている女の子は、一般的にITリテラシーが高くないだろう。スマホしか無い女の子も沢山いるし、Facebookのアカウントを持っていない子も多そうだ。
つまり、『pairs(ペアーズ)』や『Omiai(オミアイ)』に登録していない女の子たちが、膨大に生息する大海がアメーバではないのだろうか。
これはブルーオーシャンだ。レッドオーシャンの血で血を洗う戦いは、40代には厳しい。「勝ちやすい土俵で勝つ」のが、大人の戦略だ。
そして、僕はタップル誕生に入会してみる事にした。
この時に気付くべきだった。僕が大いなるミスをしている事に
さぁ、早速やってみよう。
お、Facebook認証なのね!!!
これならFacebook友達が非表示だから、安心だわー…。
管理画面を進んで行く。生年月日を自由に入力可能らしい。
なんと、年齢も詐称できるじゃないか!!!40代には嬉しい機能だ。
おー、可愛い子多いじゃん!!
僕は「いいかも!」ボタンを連打し、女の子からの返信(マッチング)をワクワクしながら待っていた。
でも、この時に気付くべきだったんだ。僕が大いなるミスをしている事に。
●●さん。(笑)たっぷるやってるでしょ
『タップル誕生』の返信メッセージが来る前に、僕のLINEが鳴った。
画面を開くと、僕の女友達からだ。そのメッセージを読んで、僕はドン引きした……。
えー、なんでバレたの!!???
だってFacebook認証だから、この子(リア友であり、Facebookでも繋がっている)にはバレないはずだろー?????
僕はネットで、改めてタップル誕生のサービス概要を調べてみた。
そして理解した。タップル誕生は、Facebook認証ではなかった(Facebook上の異性の友達にガンガン露出される)事に。
最初の会員登録画面にて、僕はFacebookアカウントで登録した。でも、あれは単に登録フォームへの入力を簡略化する為のものだったのだ。
もう1つの油断は、『まさかこのご時世にFacebook認証じゃないアプリなんてあり得ない!』と思ってしまった事である…。
『タップル誕生』は、社会人にとってはクソアプリ
『タップル誕生』の運営会社は、前述の通りサイバーエージェントだ。
サイバーエージェントの技術力を持ってすれば、アプリへの「Facebook認証」の実装など朝飯前だろう。
でも、彼らはこう考えたに違いない。
アメーバに居るITリテラシーの低い人たちに、Facebook認証のハードルは越えられない
アメーバの女性たちを会員にしなければ、タップル誕生は競合サービスには勝てない
サイバーエージェントは、こういう結論を出したのだ。もちろん勝手な推測だ。
ま、儲かるならいいんじゃね?
多少“顔バレ”とかでクレームが来ても、金になるならいいんじゃね????
あえて言おう。
社会人など、一般生活を普通に送る常識人としては…
タップル誕生は、クソでファックなマッチングアプリであると!!!
最後に
僕は即座に『タップル誕生』を退会した。
今回の教訓。マッチングアプリの選定はなかなか難しい。
僕は当面『Tinder』一択で、ネットの出会いを模索していこう。
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