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意味がわかると酸っぱい話

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意味がわかると酸っぱい話

読者投稿30代後半の方

 小学校のころのお話。


 私はどちらかと言うと、おとなしいほうで友達も少なかった。





 6年生のある時期に、転校生がやってきた。





 名古屋から来た「ひい君」





 席が隣りで帰る方向が同じだったから、スグに仲良くなった。







 友達からよく言われた。


「○○とひい君って似てるよね」





 背丈も同じ。



 体型も足の長さも、趣味の絵のタッチまで似ている。





 そして顔も、「兄弟?」と聞かれたことがあるくらい似ていた。







 だからめちゃ仲良くなった。










 ひい君はサッカー部。




 私は他の習い事をしていて、夕方たまに同じ帰り道になると、2人の家の分かれ道にあるコインランドリーの駐車場でよく話をした。







 親が心配して探しに来るくらい、遅くまで話したこともあったっけね(笑)






 休みの日、ひい君が遊びに来たとき、当時流行っていたチェッカーズみたいなシャツを着て来た。






 うぉ!


 めちゃかっこいい!


 私も欲しい!



 そう思ってオフクロに直談判した。











 ・・・が、交渉は不成立。







 でも優しい彼は私に着せてくれて、2人で当時のチェッカーズの新曲、「Song for USA」を唄ったりした。






 ノリノリで2人フミヤになりきったね(笑)


















 でも、そんな日々は長く続かなかった。







 ある日、ひい君から告げられる。






「転校することになっちゃった」







「えー!まだ来て2ヶ月じゃん!」






 しかも、学期末でもない時期に。











 もともとお父さんの転勤で静岡に来たから、いつか居なくなるのは薄々わかってはいたけど。





 早すぎるじゃん…。









「お父さんはもう先に引っ越しちゃったんだ。僕は11月末までいるよ」







 そっか…あと1ヶ月は居れるんだ。







「転校ばかりなんて、なんかひい君、サーカス団みたいだねー(笑)」





 そんな冗談を言うのが精一杯だった。






 まだ1ヶ月居るんだもん。





 次の日からは少し寂しかったけど、いつも通りの付き合い方で過ごした。








 そして、あと1週間か…という土曜日の朝。




 学校に行こうと表に出たら、ひい君がウチまで来ていた。





「○○ゴメン…。今日の夕方出発することになっちゃった」






「えー…来週じゃないんだ…」







 そうなんだ。







 そっか…。







 しょうがないよね…。










 学校に向かう足取りは重くて、あんまり会話しなかった。






 いつもなら土曜日は、


「授業早く終われ!」


って思いながら過ごしてた。







 こういう日は、異常なくらい授業が終わるのが早い…。










 帰り道、ひい君に聞く。





「何時頃出発するの?」





「たぶん5時頃かな…引越し屋さんが終わり次第」







 私は当時そろばん塾に通っており、4時前に入り5時頃帰ってきたので微妙なタイミングだった。








 オフクロいないしサボっちゃおうか…。





 でも休むと夜、家に電話かけてくる先生で、バレたら親父にぶっ飛ばされる。








 結局そろばんに行った。








 塾にいる間は、気になって気になって仕方無かった。









 気になりすぎて、その日の点数は散々。



 あまりに点数が悪かったので先生が、




「お前補習していくか?」




と言ってきたので、





「いやいやいや、次がんばりますんで」







 そう言って最後の見取り算が終わると、一目散で家に帰った。







 お願い!



 ひい君まだ居てください。









 自宅に帰ってひい君の家に向かおうとすると、オフクロが口を開いた。












「10分くらい前に、松井君(ひい君)がお母さんと来て挨拶していったよ」













「………」









 とりあえず、何も考えず部屋に入った。









 部屋で「Song for USA」を唄ってみた。








 ありゃ、私こんなに下手だったのか。







 そっか…いつもひい君が一緒に歌ってくれたから、上手に聞こえたんだな。







 似てるって思ってたけど、歌声は全然違ったのか…。













 休み明けの月曜日。




 学級新聞に、ひい君の引っ越し先が書いてあった。













 さっそく手紙を書いた。






 作文は大の苦手だった私が、便箋6枚くらい書いた(笑)




















 でも…返事は来なかった。











 また、仲良しなお友達が出来たんだろうな。












 1ヶ月も経つと、彼の話は誰もしなくなったけど、やっぱり会いたいなぁと何度も考えた。












 その年の紅白歌合戦。







 チェッカーズが登場し、歌は「Song for USA」でした。














 ひい君、元気かな。








 あの日、親父にぶっ飛ばされてでも、そろばん休めばよかった。









 彼がずっと居てくれたら、私たちは親友でいられただろうか。







 いや…きっと引っ付きすぎて、ケンカして仲悪くなっちゃったかもね。





















 彼の存在は、その年に現れたハレー彗星のようでした。








 私の人生の、本当に短い期間だけ現れて、消え去った。






 でも彗星のように尾を引き、私の記憶に残り続けている。









 今でも忘れることなく、彼のことをよく思い出します。









 でも彼は転校ばかりで、私との出会いはたくさんあった出会いの1つに過ぎず、私のことなんか忘れちゃっただろうな。










 もし私が2061年の夏まで生きることが出来て、あの彗星をもう一度見られたら。






 老いぼれながらもきっと、彼と過ごした短くとも楽しかった日々を思い出すでしょう。






 ひい君も同じ夜空を見て、私のことを思い出してくれたらなぁと思います。



 そういうことかwwwww

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