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とある盗撮動画の恐怖「この部屋、映ってた…」

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とある盗撮動画の恐怖「この部屋、映ってた…」
読者投稿年齢不詳の女性

 携帯の動画機能が一般的になり始めたゼロ年代前半。

 携帯の動画サイト界隈は、混沌を極めていた。

 有名な蓮コラやら、アイドルがイベントでおっぱいポロリしちゃった動画やら…。

 耳目を集めた大半の動画は、PCから携帯用に変換されて流れてきたものだった。

 携帯でしかお目にかかれないような動画も少なくなかった。

 そんなある日、1つの盗撮動画を見た。

 当時の携帯サイトでは、盗撮動画自体はよく投稿されていて、それほど珍しくなかった。

 ゲーセンでプリクラに興じているJCやJKのスカートの中に、携帯カメラを突っ込んで写したりするわけだ。

 とは言え、薄暗い中でパンツなのか何なのかよくわからないものが、もやもやと蠢いている動画ばかりだった。

 あんなもんに興奮したり面白がったりできるのは、極々一部の通人だけだろう。

 しかし、その盗撮動画は一味違っていた。

 まず映しているのがワンルームの一室、それもかなり明るくて鮮明だった。

 室内は無人だったが、間もなく手前のドアからバスタオルを頭に被った素っ裸の女の子が出てきた。

 彼女の右の首筋には、大きなホクロがあった。

 裸のまま、その場で濡れた髪をゴシゴシと拭ったり、床から足で摘み上げたパンツを穿いたりしていた。

 動画のコメント欄は、「どうやって撮ったのか」という質問で溢れ返った。

 けれど、投稿主の返答がなかったので、今度は様々な憶測が飛び交った。

 結局、「彼女かセフレを使ったヤラセだろう」ということで収まりかけた。

 そんなとき、投稿主が登場して真相を語った。

 動画は正真正銘の盗撮であるが、それほどすごい技術を使って撮ったものではないという。

 まず、あまり人通りのない場所にあるワンルームマンションに当たりをつける。

 若い女の子が出入りする部屋を見つけたら、ドアの覗き穴のガラスを抜き取る。

 そして、女の子が室内に居る時間に、ドアの前に張り付いてチャンスを伺う。

 覗き穴のガラスを取ってしまうと、外から中の様子を覗き見ることができる。

 シャッターチャンスが訪れたら、携帯カメラを覗き穴にくっつけて録画スイッチを押すのだそうだ。

 投稿主の説明を受けたサイト民の反応は、尊敬半分、呆れ半分といったところだった。

 確かに発想はすごい。

 コストも全くと言っていいほどかからない。

 少し考えたらわかるのだが、これには物凄い時間と労力、そして根気が必要だ。

 リスクが大きいわりに、労力が報われる可能性は限りなく低い。

 当然、真似しようという人物は現れなかった。

 投稿主は、そのジャンルの唯一神として、サイト内で珍重されるようになった。

 盗撮動画を見てから1ヶ月ほどが経ったころ。

 古くからの友人(女)に、「引っ越したから宅飲みしよう!」と誘われた。

 久しぶりに会う友人だったので、都合をつけて誘いをOKした。

 友人の前の家は、私の家とかなり距離が離れていた。

 引っ越してからは最寄り駅が一緒になり、私の家から徒歩20分ほどの距離になったとのこと。

 その夜に、私は友人の新居へ行った。

「久々ー!まあ入ってよ」

 そこは、小奇麗なアパートのワンルームだった。

 玄関から廊下を通り、部屋に入ると背筋がゾクッとした。

 以前に見たあの盗撮動画と、部屋の間取りが一緒だったのだ。

「……ここの部屋じゃん!」

 思わず声に出してしまう。

「え?部屋はここだけど(笑)」

 私の本心に、友人は気づくはずもない。

(どうしよう…。この部屋が盗撮されてるかもって言おうかな。でも引っ越したばかりだし…)

 ここが盗撮の舞台であった可能性は拭いきれない。

 しかし、ここだと断定することもできない。

 結局、その可能性は低いという結論に至る。

 確かに間取りは同じだが、家具の配置は全く違っていた。

(違うよなー、うん違うな!)

 不安を消し去るように、私は強引に決め付ける。

 お互いの近況や昔の話などを、飲みながら夜通し語り続けた。

 そのうちに意識が薄れ、気が付くと昼になっていた。

「じゃあ私そろそろ帰るよ」

「うん、楽しかったよ。またねー」

 そう言ってドアを閉める友人。

 完全に閉まりきってから、覗き穴を確認する。

 そこにはガラスがあった。

 外からは、部屋の中を確認することはできなかった。

(心配しすぎだな…)

 そう言って立ち去ろうとしたとき、コツコツと階段を上る足音が聞こえた。

 私の前に現れたのは女性だった。

 彼女はそのまま、友人の2つ右隣の部屋に入った。

 強烈なフラッシュバックとともに、戦慄が走る。

 彼女の右の首筋には、盗撮動画で見た女の子とまったく同じ位置に大きなホクロがあったのだ。

 あまりのことにビックリした私は、逃げるように帰った。

 その後、携帯サイトや投稿者たちがどうなったのか、私は知らない。

 それからしばらくは引越しの準備で忙しく、携帯サイトを覗いている暇がなかった。

 とにかく急いでいた。










 私が住んでいるワンルームの覗き穴から、ガラスがなくなっていたから。
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