女の子が男性に体を売って対価を得る「援助交際」は、昔から行われてきた売春の一形態だ。
様々なトラブルのリスクを負ってでも、お金を稼ごうとする精神は見上げたものがある。
そんな彼女たちを利用しようとする業者も存在している。
援助交際の斡旋を生業とする『援デリ』である。
「管理売春」と呼ばれているこの裏ビジネスは、年々増加傾向にあり大きな問題となっている。
援デリの仕組み
『援デリ』とは、営業許可を取っていない無店舗派遣型のヘルスのことで、基本的には最後までOKだ。
通常のデリヘルは許可を取っているため、本番は禁止行為となっている。
援デリ業者と援交娘は、お互いに協力し合ってお金を稼ぐ。
その仕組みは以下となる。
援デリの流れ
①援デリ業者が出会い系サイトや掲示板などで女の子になりすまし、男性(客)を確保する。
②「待機場所」と呼ばれる部屋にいる女の子に、時間と場所を伝えて派遣する。
③女の子が男性との待ち合わせ場所に向かい、性行為をしてお金を得る。
④援デリ業者は、援助交際を仲介した対価として、女の子が得たお金の一部を受け取る。
こうして見ると、両者の利害が一致していることがわかる。
平均相場は1.5~2万だが、ルックスが良い娘は強気に2.5~3万に設定されている場合もある。
これが一回戦の基本料金となり、平均時間は60分前後だ。
「援デリ」と「デリヘル」の違い
女の子によっては長くいてくれることもあるが、その場合は携帯やスマホの着信音がひっきりなしで落ち着かない。
デリヘルでは同じ60分で、指名料込みで1.8万前後。
あなたの交渉次第では、プラス1万程度で最後までいけることもある。
そして希に、「追加金なしで本番」という夢も見れる。
援デリとデリヘルの大きな違いは、女の子やサービスの質にある。
援デリ業者はリピーターを必要とせず、基本的に単発がメイン。
各地を転々として募集をかけ、かなり広範囲に渡って活動する業者もいる。
その理由は、警察の摘発を逃れたり、顧客の確保や地回りの暴力団対策だと思われる。
そのため、女の子やサービスの質を高める必要がないのだ。
中には、20分程度でサッサと終わらせて帰ってくる援デリ嬢もいる。
もちろん、全てにおいて質が悪いとは言っていない。
可愛くてサービスの良い女の子がいることも確かである。
しかし、そのような娘は圧倒的に少ないことが現実なのだ。
もし援デリを利用するのなら、アレな女の子は断る勇気を持ってチャレンジしてほしい。
援デリ業者と接触するには?
普段はあまり募集のない地域で、短い時間で複数の書き込みがあれば、ほとんどはその近辺に援デリ業者がいる。
線路沿いの道や川沿いの道など少し離れた場所に、地元ナンバー以外のワンボックスカーが止まっているのを見たことはないだろうか?
援デリ業者の場合は、後部座席に複数の女の子と、携帯を握りしめた怪しい運転手が乗っている。
見つけたら、そっと中を覗いてみるのも良いかもしれない。
俺が見たときは、運転手が厚化粧でかなり年配の女性だった。
八王子ナンバーで、意外にも可愛い女性を3人乗せていた。
一応メールしてみたところ、希望額は2.5万とかなり高めだった。
「業者でしょ?いま●●に車止めてるよね?」
そう送ると、「違いますよ。今部屋で着替えてます」と返ってきたことがある。
その後に、車は別の場所に移動していった。
もう一度メールして証拠を突きつけたら、二度と返ってこなくなった。
あとから女の子を見たので、「失敗だったな」と心の中で少し後悔した(笑)
援デリ嬢のプロフィールは信用できない、ましてや写真なんて別人である。
そのため、「刺激が欲しい」「スリルを楽しみたい」という人以外にはオススメできない。
デメリット
●プロフィールや写真がデタラメである。
●18歳未満の児童が派遣される可能性がある(闇デリ)。
●複数のアポを同時に取るため、待たされることがある。
●同日に何人もの客と性行為をしている。
●時短を含めたサービスが悪い。
●個人の援助交際ではないため、トラブルに巻き込まれやすい。
●援デリ業者の摘発により、事情聴取や参考人として呼ばれる可能性がある。
このようなデメリットを考えると、やはり援デリは利用しないほうが賢明だろう。
最後に
2013年現在、援デリ業者は飽和状態にあるが、それに比例して売春する女の子も増えるわけではない。
同じ女の子がいくつもの援デリを渡り歩き、放浪していることが多い。
援デリ業者が摘発によって解散したら、また新たな働き口を探す。
同じ人間がグルグル回り続ける、その繰り返しなのだ。
多くの援デリ嬢たちは、そんな負のスパイラルから脱出できずにいる。
彼女たちが目指すゴールは、一体どこにあるのだろうか。
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