ライターチャン小林
アダルトライターとして活動を続けていると、女性と出会ったとしても恋愛には発展しない筆者。女性から「何の仕事してるんですかぁ~?」と聞かれた時、筆者はなるべく隠すことなく答えるようにしている。
「風俗とかAVとかアダルト関連の仕事してますよ!」と堂々と答える度に、世の女性の無関心な表情を幾度となく見てきた事もあり、「もう一生結婚なんてしなくていい!俺は一人で生きていくぜ!」という気持ちになってしまうのである。
しかし、筆者はそこまでカッコイイ男ではないので、合コンがあればあっさりと尻尾を振って付いて行くのだ。
なんだかんだ言ってモテたい気持ちが強いため、実は「恋活パーティー」や「街コン」に度々参加している筆者。会社によって規模は違うが、ほぼ毎日どこかでパーティーが開かれているのである。昼や夜など、様々な時間帯から選べるので、働いている男女ともに参加しやすくなっている。
イベントを主催しているのは規模が大きい会社もあれば、個人サークルのような形で運営している場合もある。大抵の男女は、前者が開催しているパーティーに参加することが多い。インターネットで検索をすれば上位に表示され、また実績が沢山あることも大きく影響している。
先日32歳を迎えた筆者は、無料掲示板「P(※1)」を通じて、とある『恋活パーティー』に参加したのだ。そのパーティーは大きな会社ではなく、小さな会社が運営していたのである。
新宿で行われる恋活パーティーに、20代として参加しませんか?
※恋活パーティーに参加するきっかけとなった、無料掲示板「P」。
その日、仕事が午前中で終わったこともあり、暇な時間をどう潰そうかとインターネットで検索していると、ある書き込みに目が留まった筆者。
≪今日は帰りたくない!20代限定恋活パーティー♪≫
※そのまま載せるとバレてしまうので…少し変えてます。
その募集文を見て、「32歳だから無理か…」と溜息をつく。
気になる『恋活パーティー』の内容は、新宿で19時からスタートし、フリートークと告白タイムの後、二次会も用意されているとのこと。独身で寂しい毎日を過ごす筆者にとってはうってつけのイベントだったのだ。
もしかしたら20代の可愛い独身女性と、二次会の後にホテルでイチャイチャ出来るかもしれない…と想像を膨らませ、諦め切れずに他のパーティーに空きが無いかと運営会社に電話をすると、若い男性スタッフが対応してくれたのである。
「あの~、今日の夜で30代でも参加できるパーティーありますか?」
「そうですね…今日は予約一杯なんです。申し訳ございません」
「いえいえ、また参加できるパーティーがあったら連絡しますね!」
「あっ!ちょっと待って下さい!あの…もし良ければなんですが」
「はい、なんでしょう?」
「19時から新宿で行われる20代限定のパーティーに参加しませんか?もちろん、20代としてですが…」
「えっ?いいんですか?ってかバレたらヤバいですよね?」
「そこは上手くやって頂ければと…人数が足りないので…」
『そんな無茶な話は無理ですよ!』という雰囲気を電話越しに漂わせる筆者だったが、内心は予期せぬ誘いに、テンションが異常なほどに上がってしまっていたのだ。
悩んだ挙句、男性スタッフに参加表明をした筆者は、身支度をして会場へと向かうことにした。
ワタシ、オジサンみたいな人はタイプじゃないんです
会場は新宿駅西口から徒歩8分ほどのビジネスビル。開始10分前には着いたのだが、既に40人~50人の男女が集まっていた。周りを見渡してみると…とにかく若い男女だらけで、「今年から社会人になりました!」というフレッシュ感に、『場違いかも』と感じてしまう筆者。
受付で参加費4,500円を支払い、簡単なプロフィールを書いた後にネームプレートを付け、指定された席に座る。
今回のパーティーは男女比がちょうど5:5、男女で向かい合って座ることになっている。各自フリートークをするのだが、5分置きに横にずれていき、また別の相手と会話をするという流れ。
2時間半という時間の中で、25人と会話をするのは神業である。そして、『気になる女性を見つけることが出来るのだろうか?』と不安になる筆者。
何はともあれ、司会の合図で恋活スタート!
まず1人目は「U」ちゃん。リクルートスーツを着用している23歳。見た目は素朴ながらムチムチしていて、可愛らしい感じである。正直に言うと山田●子みたいでタイプではないが…そこは30代の大人の優しさでカバーしようと試みる。
「もしかして、就活の帰り?」
「はい♪お昼過ぎまで面接でした!」
「へぇ~、就活の後に恋活ってハードだね(笑)」
「だって、ストレス溜まりますし、彼氏欲しいので!」
アピールする情報量が多いなと思いつつ、心の中で『頑張って!』とエールを送り早々に終了。
あと24人…カラダが持つのかと不安になっていると、2人目の「B」ちゃんが登場。黒髪ショートカットで全盛期の広末●子のような雰囲気の20歳。普通にモテそうなレベルである。
「広末●子に似てるって言われるでしょ?」
「言われないですよ♪というか、あまり知らないです。ゴメンナサイ」
「ホントに?俺の時代はメチャクチャ人気だったよ。よく参加するの?」
「たまにですね♪ワタシ、若い男性が好きなんです♪だから、オジサンみたいな人はタイプじゃないんです」
筆者が「俺のことタイプ?」と聞いていないにも関わらず、ご丁寧にオジサン扱いされ、お断りを受けてあっけなく撃沈。この後、ほぼ会話をしなかったのは言うまでもない。
『まだ23人いるから大丈夫!』と言い聞かせていたのだが、3人目…4人目…5人目…と状況は変わることなく、ただ時間だけが過ぎていった。時間が経てば経つほど参加者に疲労が見え始め、特に最初からガンガン攻めていた男性達は、明らかに失速していたのである。
個人的な二次会を求め、会場外で待ち伏せをする男性達
そして、パーティーも終盤の21人目にやって来た24歳の「L」ちゃんは、会場の中でもダントツにレベルが高い女性だった。他の男性もLちゃんを狙っていると思ってしまうほどなのだ。ここで一気に、筆者もLちゃんに狙いを定めることに!
「初めまして。いきなりぶっちゃけて言うけど、この中で一番可愛いね!」
「ありがとうございます。そんなことないですよ♪」
「本当だよ!他の人にも言われたでしょ?」
「少しだけ(笑)あと…1つ聞いてもいいですか?20代じゃないですよね?」
「えっ?何で?」
「他の男性は20歳とか23歳までぐらいですから、明らかに…ちょっと年齢高いかなって」
「30代なら参加できるはずないじゃん!」
「そうですよね…ゴメンナサイ」
20代前半の女性からは、きっと余裕で30代に見えているのかもしれない…とガッカリしてしまう筆者。
そして25人目までフリートークが終わり、次はクライマックスの告白タイムだったのだが、運営側から急遽「時間の都合で中止になりました」という説明を受ける。ザワザワとする中、司会者が二次会の参加者を募っていくのだが、男性陣のほぼ全員が不参加となった結果、二次会は無くなってしまったのである。
そして、司会者からパーティー終了を告げられると各々帰宅していくのだが、参加した男性陣が会場外で、女性達を個人的な二次会に誘おうと待ち伏せしていたのだ。女性に声を掛ける男性達はお酒が入っている事もあり、嫌がる女性達をしつこく誘う。
すると、あまりのしつこさに見かねて、その中にいたLちゃんが先ほどとは別人のように大きな声で怒り出したのである。
「いい加減にしてくんない!?こっちはお金貰って来てるだけなんだから!バイトだっつーの!」
「…(静かになる男性陣)」
「二次会だって、アンタ達が行けばお金になったんだから!ってかウザいから消えて!」
その剣幕に、男性達は静かに帰って行った。
最後に
Lちゃんの言葉から予測できるのは、参加した女性の一部(もしくは大半)が「サクラ」だったという事だ。もちろん、全てのイベントがそうだとは言えないが、今回の『恋活パーティー』にサクラが存在していたことは事実なのである。
だが、過去に筆者が参加した限りでは、楽しいと思えたこともあった旨を付け加えておきたい。
そう語る筆者も、20代限定のパーティーに参加した30代。ある意味サクラだと言えるのかもしれない…。
遅れちゃったけど、チャン小林さんお誕生日おめでとう!
これからもよろしくお願い申し上げるお!
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