少し気は早いかもしれないが、夏ももうすぐということで怖い話をしようと思う。
毎年、小学生からの幼馴染で集まって忘年会を開催している。
ものすごく仲が良いので忘年会に限らず、定期的に集まってはいるのだが、一堂に介するのは忘年会くらいで、だいたい15名ほどの地元の友人が家族連れで参加する。
たま~に幼馴染ではないゲスト(参加者の嫁さんの友達等)も参加するのだが、
「昔からの仲間が今でも集まるなんて…すごい羨ましいです」
と言うゲストもいれば、
「えっ…30年間もこのメンバーで友達?」
ってドン引きして気持ち悪がるゲストもいる。
まぁでも、昔からの友人と過ごす時間がいちばん楽しい。
無論、去年の忘年会も集まって楽しい時間を過ごした。
その仲間の1人、F君という男の話をしよう。
霊感がある彼女
彼は結婚4年目、3歳になる娘がいる。
話術に長けた面白い男で、小学生の頃から「怪談」が大の得意。
高校の時も、違うクラスの女子たちがわざわざ彼の怪談を聞きに来るほどだったらしく、校内では「○高の稲川淳二」と言われていた。
毎年、忘年会でも子どもたちを集めて新作の怪談をするのだが、そのクオリティーの高さから、子どもが次の日から暗いところで眠れないほどのトラウマを与える男である。
さて、そのF君と忘年会で話していると、最近とある出会い系サイトに登録し、初めてサイトで仲良くなった女性と飲むことになったと言う。
その女性は20代後半で、写真より美人だったこともあり、緊張していたF君は早く酔っ払ってしまおうとガンガン酒を飲んだ。
そして得意の怪談を披露したらしい。
すると、彼女には霊感があるらしく、F君の怖い話でとてつもなく盛り上がったそうだ。
2人ともいい感じに酔ったところで、意を決したF君はドキドキしながら彼女をホテルに誘った。
彼女は拒否をせずに黙って付いてきた。
子どもが産まれてから奥さんとレスになったF君は、この時点でギンギンだったそうだ。
憑いてるなら俺のアレで除霊したるわ
ところが、居酒屋から出てホテルに入るまで、彼女のテンションがどこかおかしい。
一転してすごく思いつめたような暗い表情をしている。
(ちょっと怖い話で怖がらせすぎたかな…)
すると、暗い表情のまま彼女は口を開く…。
「ちょっと、私、ついてるの…」
「怖い話をすると悪い霊を集めるんだ…」と言う霊感のある彼女だけに、変な霊が憑いてしまったのかもしれない。
だけども、すでにギンギンモードに突入しているF君は、そんな彼女の言葉を意に介さず、
「そうか、憑いてるなら俺のアレで除霊したるわ」
という低レベルな下ネタギャグで彼女に飛びついたそうだ。
そしてF君は愕然とした。
彼女に憑いてたのは霊ではなく、
チンコだった。
「オッパイは2つあったけど玉も2つあったよ」
遠い目でその日の夜を語ったF君。
ギンギンモードに突入していて歯止めが利かず、結局“彼”とヤってしまったらしい。
しかも2回。
「ど、どうやったの?セックス」と感想を求める俺。
「いや、ぶっちゃけ良かってん…だけど、帰って娘の寝顔を見てたら無性に泣けてしまって…」
性欲に負けて、同性とセックスしたF君の目が潤んでいた。
「○○(俺)、気をつけろよ!ずっと女だと思ってる相手も脱がしてみないとわからんぞ!」
F君にとって、今までで一番怖い怪談となった。
い、痛いお~
これで2回目か・・・
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